つボイノリオの聞けば聞くほど

水漏れ、雨漏り、ネズミ?築約50年の終わりなきリフォーム大戦争

CBCの渡辺美香アナウンサー祖父が生前住んでいた、思い出が詰まった築48年の家に住んでいます。
改築・リフォームを始めたものの、古い家ならではの問題が次から次へと表面化することに。「あー安い買い物ではなかった…」と思う日々が続いているといいます。

2月28日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、渡辺自身がこの家の問題点について、赤裸々に語りました。

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祖父母が住んでいた思い出の家

「道半ばのリフォーム生活中」だという渡辺。夫と2人暮らしの渡辺は、結婚後は賃貸マンションに住んでいましたが、祖父母が住んでいた空き家状態の家を「そのままにしていては家が傷む」と、引越しを決意しました。

一軒家は広くて住みやすく、大声で歌の練習もできるという良い面もある一方、古い建物なので収納はすべて押し入れ、両親や祖父母のものもごちゃごちゃと残ったまま。

そうしている間にコロナ禍で「家の中で息苦しい」状態が続き、リフォームを決意したといいます。

半鉄骨で骨組みはしっかりしているのかなと勝手に判断して、内装リフォームに取り掛かることにしました。

水道管の総入れ替え

昨年の春、まずはキッチンの入れ替えからスタートです。

工事業者の方から「あれ?水漏れしてますよ」と言われて、水道メーターを初めて確認。結果、1日にお風呂1杯分の水が漏れていたのです。

慌てて「この家沈みませんか?」と尋ねる渡辺に、業者さんは「よくあることです」と一言…。

「家を身体に置き換えると、水道は血管のようなものですから。どこで切れるかわからないし、一か所を直してもまた切れる。全部入れ替えた方がいいんじゃないですか?」と言われ、水道管の総入れ替えから始めることになってしまったのです。

渡辺「かなりの出費がここで出ました…」

北側の部屋が水浸し

昨年の夏、「いよいよ内装に取り掛かろう!」と思い、普段は使わない北側の収納部屋に家具を一旦移そうと久しぶりにドアを開けると、まさかの水浸し…。
なんと雨漏りしていたのです。

屋根業者を呼んで調べてもらうと、原因は「釘」。屋根の釘は長い年月が経つと浮いてきたり、板金が取れたりするといいます。

ここは30年ほど前に増築された部分。空から水平に打つ「脳天打ち」という方法で釘を打ってありましたが、釘の周りに板金が少しずつ浮き上がって水が侵入してしまうというデメリットがあり、現在では行われていません。

「こういうことってあるんですか?」と渡辺が尋ねると、業者さんは「よくあります」と一言…。まるでデジャブです。

渡辺「祖父の家の頭上がどうなってるかなんて、普段想像して住んでないですから」

何度も業者さんに来てもらい、数回にわたる治療を施す羽目に。もちろん、その都度料金がかかってしまいました。

檻にかかったのは?

昨年の冬、「もう大丈夫だろう!」と、ようやく本格的な内装リフォームに取り掛かろうと思った矢先。

寝ている時に、天井から「トトトトトトト…」と音が聞こえてくるようになったのです。右から左へ、そして左から右へ。そのうち、ものすごいスピードで移動している様子がうかがえました。

実はこの家には、十数年前にネズミが出たことがありました。当時は祖父が家中にペッタンシートを敷き詰めていたものの、自分が引っかかって大変なことになってしまったことがあったのです。

渡辺は早速ネズミ駆除業者を呼びました。屋根裏に燻製のチキンを檻の中に仕掛けた3日目、捕獲に成功!

業者さんが取り出したのは、なんと「イタチ」だったのです。

かわいいけど「臭い!」

渡辺「フェレットにそっくりなんですよね。真ん丸な目も、鼻がちょうど正三角形にあって。だいたい30cmぐらいの細長いクリーム色の身体で、シッポがふんわり付いていて、ものすごくかわいいんです!」

しかしこのイタチ、かわいらしい外見とは裏腹に「ものすごく臭かった」のです。

業者さんによると、「食物連鎖の関係でフェレットがいるとネズミはいない」。つまりこのイタチがネズミを退治してくれた可能性もあるということです。

しかし糞尿で柱を腐らせるという問題もあるため、このままにはしておけません。

鳥獣保護法でフェレット以上の動物は駆除ができないため、檻に入れられたままトラックで運ばれていきました。

家の中から外が見える?

このイタチの駆除にも数十万。一度で駆除はできないということで、十年単位の保証がついての料金です。

結果、渡辺家はまだ内装リフォームには取り掛かれていません。

つい先日、押し入れをクローゼットにするために壊したところ、業者さんから「家の中から外が見える。ひょっとしたら外壁のトタンが浮いているかもしれませんね」と辛い一言が…。

まだまだ先は長そうです。

渡辺が日本家屋の寿命を調べたところ、現在の平均寿命は65歳。これは木造もRCも変わりません。

古いアメ車と同じ感覚

渡辺「人間も同じで、メンテナンスをして寿命を伸ばしてらっしゃる。だからこそ私も自分の健康とともに、家の健康をこれからも一緒に治療し続けていこうという決意を固めて(笑)。『新築にすりゃよかったのに』という声をかき消しながら生活しております」

思わぬ出費が続いてしまいましたが、渡辺いわく「古いアメ車に乗ってる方と同じ感覚」。直していくと、どんどん愛着がわいてくるそうです。

「ここを直した、あそこを直したっていうので、手放せないなーって思っている今日この頃です」と笑う渡辺でした。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年02月28日11時09分~抜粋

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