つボイノリオの聞けば聞くほど

投資で環境や社会問題に貢献できる?注目を集める「SDGs債」

投資といえば、うまく運用して利益を儲けることが今までのセオリーでした。

しかし、最近の債券の中には、儲けるだけではない新しいタイプのものが登場していることをご存じでしょうか?

2月8日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、最近話題の「SDGs債」に関する話題です。

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SDGs債とは?

小高直子アナウンサーが切り出したのは、最近注目が高まっている「SDGs債」に関する話題。
国や自治体・会社はお金が必要となって調達する時、投資家からお金を借りたことを証明するために債券を発行します。

国が発行する国債・自治体が発行する地方債、会社が発行する社債についてニュースなどで耳にしたことがある人が多いでしょう。
債券は期限が決まっており、決まったタイミングで利子が支払われ、満期になると投資したお金が投資家に戻ってくる仕組みです。

小高「この債券でSDGsに関する事業に対しての投資に特化しているのが、SDGs債なんです」

通常の国債などは、資金を集めた側はどんなことに使っても特に問題にはなりません。
しかし、SDGs債で集めたお金は、貧困などの社会問題解決や環境問題解決のための取り組みなど「SDGsの目標達成のために使う」と用途が限定されています。

貢献への意識が高まる

例えば、途上国の水・ワクチン支援活動を行う事業に対して資金を提供する「社会貢献債」、再生可能エネルギーなど環境保護に関わる事業に投資する「グリーンボンド」があります。

つボイノリオ「こういった活動にね、投資してますということは自分もSDGsに貢献しているというなんか気持ちになれますよね」

小高「そうですね、SDGsに貢献している実感が持てますよね」

SDGsの意識が高まっている今、社会問題や環境問題の解決に貢献する意識があると企業が表明することがとても重要となっており、そういった会社に投資家が注目して資金が集まるようになってきています。

資金を集めるためには、企業がSDGs達成に向けた取り組みをしていることを世間に向けて発信することが重要になっていて、その意志を表明する目的でSDGs債を購入して世間へ発表する企業も増えています。

地域の活動を知るきっかけにも

このSDGs債は企業だけでなく、自治体が募集するケースもあります。

愛知県が2022年12月に発表した県が発行するグリーンボンドは、発行額100億円に対して9.8倍の需要があったという高い注目度。即日完売したそうです。集められた資金は県の様々な環境対策に使われます。

「自治体名+SDGs債」でインターネット検索してみると、自分が住んでいる地域でどんな活動をしているかがわかります。
「SDGs債」の購入を表明した企業が発表されていることもありますので、地域の企業活動を知るきっかけになるかもしれません。

つボイ「私たちはこの活動を応援してますよ、と表明することで企業イメージがよくなったり、消費者が『どうせ買い物するならそういう企業から買おうかな』という風にもつながったりしていくと」

小高「企業も栄えていくことになりますよね」

こうしたいい流れで企業を投資家・消費者それぞれがSDGs達成への意識を高め合っていけるのが一番いい形ではないかと話す小高。

SDGs債は幅広く募集されていて、個人が証券会社を通じて購入できるものもあります。どんなものがあるのか、調べてみるだけでもいろいろなことがわかりそうですね。
(葉月智世)
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2023年02月08日11時31分~抜粋

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