つボイノリオの聞けば聞くほど

オフィスで再生紙を作る時代が到来!古紙リサイクルの最前線

オフィスや学校・家庭などではまだまだ欠かせない紙。
オンライン化が進んでいるとは言え、なかなか減らせない現実があります。

1月18日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「小型製紙装置」について取り上げました。

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なかなか減らない紙の使用

オンライン化・電子化が進められているといっても、オフィスなどで仕事をしていると多く出てくるのが紙、と話す小高直子アナウンサー。

つボイノリオ「私の仕事でもね、画面上でデータは出るんですよ。やっぱりプリントアウトしてアンダーライン引いて『ここ、しゃべらな』とかね。結構多く使います」

小高「どうしても紙にした方がいいな、効率がいいって仕事もありますしね」

リサイクルの優等生と言われる紙。現在多くのオフィスでも再生紙が利用されています。
再生紙にするための回収などの流通体制も確立済みです。

しかし最近では、その回収の手間さえも省略できる装置が登場しています。
それが、デュプロ精工株式会社が開発した「RECOTiO(レコティオ)」です。

オフィスで再生紙を作ろう

このRECOTiOは、オフィスや大学などにも設置できる小型製紙装置。
使用済みのコピー用紙などをこの装置に投入すると、ほぐして水に溶かし、繊維の段階まで分解してきれいに洗ってトナーを回収します。
その後、紙を漉いて再生紙を作ってくれるという仕組みです。

つボイ「私もRECOTiO、(紹介ホームページで)見ましたけど、もう少し詳しく言うと、ほぐした時にインクの部分や他の部分を取り除いて、使える部分だけを分けて…といろんな工程があるみたいです」

小高「これが大きな工場じゃなくて、自分のオフィスでできちゃうんだって驚いちゃいます」

「世界初 紙の洗濯機!」というキャッチコピーで、環境意識の高い企業や自治体・大学などから注目を集めています。
コストなどの面についてはわかりませんが、理想的な装置なのではないかとつボイも興味津々です。

1時間でA4の普通紙なら約250枚、厚紙なら約110枚作れるそう。普通紙は再度コピー用紙に、厚紙は名刺などに使われることが多いようです。

障害者雇用や機密情報保護に

企業の在り方やコンプライアンスなどが叫ばれる今、RECOTiOで作った名刺を出せば営業のネタになるんじゃないかと考えたつボイ。

つボイ「『この名刺、うちで作った紙なんですよ』とかね。よく名刺でも再生紙ってありますよね。そういう取り組みをしてる会社なんだって思うことがありますが『うちで作った紙で』っていうのは話も弾みます」

場を温めるネタになる以外にも、企業イメージアップやPRになりそうです。

他にも、リサイクルにかかる流通過程を省略できることで、運搬や工場の稼働にかかるCO2も削減できるメリットも。

新聞紙などを回収に出すのはいいことですが、集まった古紙をトラックで運び、工場で分解などの作業をして、次の工場へという間にはたくさんのCO2やエネルギーが必要。それらを削減できれば環境にもやさしく、いいことずくめです。

操作しやすく安全であることから、RECOTiOを障がいがある人の雇用促進に役立てている会社や自治体も登場しており、機密保持の観点からも活用できそうです。

限りある資源を大切に使うことは、SDGsの基本でもあります。
個人で導入するにはまだまだ高価なようですが、オフィスなどで取り組めるといいですね。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年01月18日11時31分~抜粋

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