つボイノリオの聞けば聞くほど

「国際支援課長・中村」からのメールは詐欺被害への招待状

特殊詐欺の手口は日々進化しています。一生懸命働いて貯めたお金を守るには、犯罪者のテクニックを共有しておくしかありません。

1月18日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)「オレオレ詐欺のコーナー」では、リスナーが経験したいろんな手口を、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介していきました。

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詐欺集団はブラック企業ではない?

詐欺の手口のひとつとして、メールはまだまだ有効なのでしょうか。

「暮れに『2000万円用意できてます』などと、お金に困ってる人を騙すようなメールが来ておりました。正月3が日は迷惑メールも来なかったように思います。騙し屋さんも正月休みだったみたいですね」(Aさん)

4日からは、また迷惑メールが来るようになったそうです。

つボイ「こういう悪徳メールを送る労働をしている人は、正月はちゃんと休んでブラックではない。そこは褒められる点ですね」

小高「お正月に悪徳メールが来ないのは、基本、家族が1か所に集まっていることが多いので、『それ大丈夫?』って言う人が周りにいる可能性が高いからです」

犯罪者にとってお正月は騙しづらい環境なのかもしれません。

国際支援課長・中村

「国際支援課長・中村という人から怪しいメールが来ました」(Bさん)

小高「なんか、ありそうで、ぼんやりした立派な肩書ですね。課長というあたりがリアルな感じがします」

国際支援課長の中村さんからのメールは「Tポイントで1万ポイントプレゼント」という内容。
Tポイントなら運営会社のカルチュア・コンビニエンス・クラブからメールが届くはずだと推測するBさん。

「若い頃、ボランティア活動で、タイの貧困地域の東北地方へ赴任しておりましたが、私個人が国際支援課長・中村様からお知らせをいただくのは怪しいという気がいたします」(Bさん)

つボイ「そういうことをやっていた人に国際支援課長・中村や。役職名だけで、どこの組織の人かわかれへん」

小高「なんかぼんやりしてるけど立派そうな気もする」

特殊詐欺にリアリティ追加

相変わらず電話も詐欺には重要なアイテム。方言を使ったテクニックの消化です。

「『初めて話すことだけん、誰にも言わんどって』。風邪声のような熊本弁で、息子や娘に成りすまして、現金を騙し取る振り込め詐欺が熊本県内で急増しているそうです」(Cさん)

多様化する特殊詐欺の手口に方言が入ってリアリティを持たせています。

小高「熊本だと熊本弁。この辺だと何弁?三河弁とか尾張弁。どんな感じになるの?」

つボイ「わしだわ。まあ払わないかんぞ、おい」

実演してみせるつボイですが、なぜか老人のキャラクター。

小高「それ誰?息子や娘からかかって来るんじゃないの?(笑)」

オレオレ詐欺に憤る

Cさんのおたよりの続きです。

「愛知県以外に住んだことのない私としては、標準語とはどういうものか、ようわかりませんが、名古屋弁や三河弁で話すオレオレ詐欺も今後気をつけないかんよ」(Cさん)

今度は小高とつボイで名古屋弁での詐欺を再現。

小高「オレオレ、オレだがね」

つボイ「お袋、そうだなも」

小高「若者は“なも”は言わない」

どうしても老人になってしまうつボイ。

小高「熊本弁で騙されるということは、同じ方言を喋る地元の人が詐欺をやってると想像できちゃう。そこが腹立たしいですね」

つボイ「同郷を騙すのか?ということです。もっと言うなら、日本人が日本人を騙すんか?いうことでしょ?」

憤るつボイと小高でした。

取られる前に使う

「いつもは質素に暮らして贅沢には縁のない私ですが、先日クルーズ旅行に一人で行ってきました」(Dさん)

きっかけは、毎日のように新聞に出ている振り込め詐欺の記事。70代でしっかりしていると思っていても、ひょっとしたら自分も振り込め詐欺に遭うかもしれない、と思ったそうです。

「そんなことなら、お金は自分で使った方がいいなあ。ということで憧れのクルーズ旅行に行ってきたわけでございます。振り込め詐欺の犯人よ、私に電話しても、もう金あれへんからな」(Dさん)

小高「そういう考え方も一つあるかもしれないですね」

つボイ「お金って使うためにあるわけです。取られるんやったら使ってやるぞ、というわけです」

リスナーから寄せられた特殊詐欺の様々な手口と、最後は思い切った対処法でした。 
(尾関)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年01月18日10時03分~抜粋

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