つボイノリオの聞けば聞くほど

48歳アナウンサーが明かした「高齢出産」への不安と実体験

12月3日、CBCの加藤由香アナウンサーがおよそ半年間の休養を経て『北野誠のズバリサタデー』で仕事復帰。
その際に同僚の若狭敬一アナウンサーとの結婚と第一子の出産を明かし、リスナーを驚愕の渦に巻き込みました。

12月20日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、加藤が48歳で迎えた「高齢出産」について赤裸々に語りました。

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出産時のことを誰も覚えていない

「48歳の出産は本当に心配事が絶えなかった」と加藤。

「ひとつクリアするとまた別の心配事で。そうやってひとつずつクリアして、なんとか無事に出産できた」と妊娠生活を振り返ります。

48歳という年齢のため「帝王切開」だと思っていた加藤でしたが、持病の関係もあり普通分娩で臨むこととなりました。

出産時の話を誰かに聞こうと思ったものの、同世代の友人たちのこどもはすでに高校生や大学生。みな口をそろえて「その頃の話は忘れちゃった」と言うのです。

小高直子アナウンサーによると「あの痛みを忘れるように(女性の身体は)できている、という噂もある」とのこと。これは女性の本能なのかもしれません。

「棒」を何本も入れられる?

加藤が思い出したのは、元CBCアナウンサー・重松和世さんの出産時のエピソード。
重松さんと加藤は以前、演歌デュオ「花姉妹」を結成し、シングルを3枚もリリースしていました。

そんなかつての相方・重松さんは、40代での妊娠・出産経験者。加藤は以前、重松さんからその壮絶な出産の様子を事細かに教えてもらっていたのです。

予定日を過ぎても出産の兆候がなかった重松さんは、「子宮口を広げるために棒のようなものを何本も入れられた」と加藤に語っていました。

痛さのあまり「もう無理だ!」と思った重松さんは「もう大丈夫なんでお腹切ってください!」と先生に泣きつきますが、この願いは聞き入れてもらえませんでした。

当時はあまりイメージがわかず、この話を「へぇ~そうなんですか」と聞いていた加藤。

しかし、自分が出産を控える立場になって初めて「そういえばあの時、棒を何本も入れるって言ってたな。あれは何なんだろう…怖い怖い怖い」と恐怖に震えたといいます。

テニスボールで肛門を押さえて!

重松さんはさらに、陣痛時のエピソードについても加藤に語っていました。

陣痛中にトイレ(大の方)に行きたくてたまらなくなってしまった重松さん。

「いきんでください!」と言われても、「赤ちゃんじゃなくて、間違えてうんちが出てきちゃったらどうしよう」と不安ばかりが募ってしまっていたそうです。

最悪の事態を恐れた重松さんは、立ち会っていたご主人になんと「悪いけど、出てこないように、テニスボールで肛門をしっかり押さえてくれ!」と懇願したというのです!

テニスボールは実は分娩室の必須アイテム。テニスボールで腰などを押すことで、陣痛をやわらげる効果があるといわれています。

重松さんのご主人は「使い方が違う…」と思いながらも、妻の「もっと強く押してくれ!」という要望に必死で応えたそうです。

「棒じゃなくて風船!」

重松さんのエピソードを思い出せば思い出すほど、どんどん出産への恐怖が増してしまった加藤。

ネットで調べることさえも怖くなってしまった加藤は、何の情報も持たないまま出産の日を迎えることになりました。

重松さん同様、加藤も予定日を過ぎても陣痛が来ず、入院して陣痛促進剤を使用することに。

あまりの不安から、看護師さんに「棒って入れるんですか?」と加藤が尋ねると、返ってきた答えは「棒じゃなくて風船!」。重松さんは棒でしたが、加藤の場合は風船でした。

幸いにも重松さんから聞いていたほどの痛みを感じることはなく、風船のおかげで少しずつ子宮口が開いていきました。

健康的な生活は3日目に突入

「もうそろそろ産まれるかもしれません」と言われたものの、結局その日陣痛の兆候はなし。翌日もまったくその気配はありません。

先生から「赤ちゃんが下りてくるように運動をしてください」と言われ、ひたすら踏み台昇降やバランスボールを頑張ったものの、やはり変化はなし。

しっかり運動をして、しっかりご飯を食べて、しっかり寝る。
こんな健康的な生活をして、いよいよ3日目に突入です。

この日もハードに動いて、お昼ご飯を食べたところで「なんとなくお腹が痛いかも…」と感じた加藤。「これは来たかも!」と一気に出産への期待が膨らみました。

重松和世さんに感謝

看護師さんに「ちょっとお腹が痛いんですけど」と言ってみたものの、「それぐらいの痛みではない」とサラッとかわされる始末。

そのかわり「便意はありますか?」と聞かれ、加藤は「来た!重松さんが言ってたことだ!」と思わずドキッ!

そうこうしている内に痛みが強くなり、“念のため”先生に診てもらうことに。
その直後、先生から「産まれまーす」の声が。そのまま分娩室に移動して、そこから30分ほどで無事に赤ちゃんが誕生しました。

重松さんからいろいろな話を聞いていたため、「私の中で妄想がすごかった」と加藤。

痛いことは確かでしたが、「こんなものではないだろう」という気持ちと「うんちがしたくなったらどうしよう」という不安で頭の中がいっぱいだったというのです。

「そのおかげで、痛みをそんなに感じずに産むことができたのかな。いろいろとスムーズに済みましたね」と重松さんに感謝した加藤でした。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年12月20日11時09分~抜粋

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