これから忘年会や年末年始でビールを飲む機会も増えますが、原料の麦芽(モルト)はビールの製造後、どうなると思いますか?
本来なら捨てられるかすを豚のエサに活用する研究をしている高校生が三重県にいます。
12月7日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「明野高校の研究」に関する話題です。
ビールの原料「モルト」のかすがブタのエサに?エコフィードを研究する高校生
三重県の高校が「エコワングランプリ」で受賞
つボイノリオが、このコーナーに届いた投稿を紹介します。
「12月3日に第11回イオン エコワングランプリの受賞校が決定しました。
普及・啓発部門で栄えある内閣勝利大臣賞を受賞したのは、なんと!わが三重県の明野高校!
受賞したのは『あかりのプロジェクト エコフィードで地域にあかりを!持続可能な畜産の輪を伊勢志摩の地から』というその土地からやっていこうというもので、食品の廃棄物を活用した飼料・エコフィードです」(Aさん)
これは、三重県立明野高等学校の生産科学科で畜産を学んでいる生徒たちが続けてきた研究「エコフィード」が評価されて受賞したとのこと。
「エコフィード」とは、食品残さ(お店で出る野菜くずや賞味期限が切れてしまった商品などの「生ごみ」「魚のあら」、惣菜の揚げ物に使った「廃食油」のこと)を利用して作られた家畜用の飼料のことです。
「12月3日に第11回イオン エコワングランプリの受賞校が決定しました。
普及・啓発部門で栄えある内閣勝利大臣賞を受賞したのは、なんと!わが三重県の明野高校!
受賞したのは『あかりのプロジェクト エコフィードで地域にあかりを!持続可能な畜産の輪を伊勢志摩の地から』というその土地からやっていこうというもので、食品の廃棄物を活用した飼料・エコフィードです」(Aさん)
これは、三重県立明野高等学校の生産科学科で畜産を学んでいる生徒たちが続けてきた研究「エコフィード」が評価されて受賞したとのこと。
「エコフィード」とは、食品残さ(お店で出る野菜くずや賞味期限が切れてしまった商品などの「生ごみ」「魚のあら」、惣菜の揚げ物に使った「廃食油」のこと)を利用して作られた家畜用の飼料のことです。
高校で生産するブランド豚に
明野高校で畜産を学んでいる生徒たちは、地元の地ビールメーカーが産業廃棄物として捨てていたモルトかす(ビールの原料となる麦芽かす)を有効活用できないか、と2017年に研究を開始。
小高直子アナウンサーは、生徒たちの研究について「モルトかすをエサとして豚に与え、様々な数値を研究した」と紹介。
生徒たちが数値を計測した結果、豚にとって健康で安全なエサであることが判明したそうです。
その後、モルトかす以外にも、三重県内から6種類の材料を収集して自分たちでエコフィードを作ることに成功しました。
自分たちで作ったエコフィードを食べて育てた豚は、学校のブランド豚「伊勢あかりのぽーく」として商品化もされています。
このブランド豚は、2020年には伊勢ブランドの認定も受けました。
その後民間養豚業者がこのモルトかすをエサにしたいと名乗りを上げ、「伊勢志摩パールポークほろよい」として今年4月に発売しています。
もともとあった「伊勢志摩パールポーク」ブランドに、モルトかすをとりいれたことで「ほろよい」という言葉がついたんだとか。
小高直子アナウンサーは、生徒たちの研究について「モルトかすをエサとして豚に与え、様々な数値を研究した」と紹介。
生徒たちが数値を計測した結果、豚にとって健康で安全なエサであることが判明したそうです。
その後、モルトかす以外にも、三重県内から6種類の材料を収集して自分たちでエコフィードを作ることに成功しました。
自分たちで作ったエコフィードを食べて育てた豚は、学校のブランド豚「伊勢あかりのぽーく」として商品化もされています。
このブランド豚は、2020年には伊勢ブランドの認定も受けました。
その後民間養豚業者がこのモルトかすをエサにしたいと名乗りを上げ、「伊勢志摩パールポークほろよい」として今年4月に発売しています。
もともとあった「伊勢志摩パールポーク」ブランドに、モルトかすをとりいれたことで「ほろよい」という言葉がついたんだとか。
高騰する家畜のエサ代の救世主
このように、地元の企業と連携・商品化して好評を博していることが評価された結果、今回の受賞につながりました。
明野高校の福永先生は「家畜のエサは大半が輸入に頼っていて、値段が高騰しています。海外からの輸送は環境への負荷もかかります。地域と連携したエコフィードで家畜を育てるということは産業廃棄物を減らすほか、様々なことにつながることです」と語っています。
つボイ「いま心配されている食料自給率にもつながる、これは大事な研究ですよね」
研究が始まって5年。高校なので生徒も入れ替わる中、先輩から後輩へ引き継がれた結果が実を結んだということもうれしい話だと締めくくりました。
こうしたエコフィードがもっと普及するといいですね。
(葉月智世)
明野高校の福永先生は「家畜のエサは大半が輸入に頼っていて、値段が高騰しています。海外からの輸送は環境への負荷もかかります。地域と連携したエコフィードで家畜を育てるということは産業廃棄物を減らすほか、様々なことにつながることです」と語っています。
つボイ「いま心配されている食料自給率にもつながる、これは大事な研究ですよね」
研究が始まって5年。高校なので生徒も入れ替わる中、先輩から後輩へ引き継がれた結果が実を結んだということもうれしい話だと締めくくりました。
こうしたエコフィードがもっと普及するといいですね。
(葉月智世)
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