つボイノリオの聞けば聞くほど

あなたの言葉や行動は大丈夫?人権週間を前に考えたいこと

人権という言葉を聞くと「難しそう」「面倒くさい」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか?
しかし、人を見た目や性別・国籍などの理由で差別やいじめをし誰かを否定すること、または、自分が否定されることだと考えると身近に思えるかもしれません。

11月30日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「人権デー」に関する話題をお届けします。

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戦後すぐに採択された「世界人権宣言」

12月10日は人権デーです。その由来は第二次大戦後直後にさかのぼります。

1948年(昭和23年)のこの日、第3回国連総会で「世界人権宣言」が採択されたことによります。この中で「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」として基本的人権尊重の原則が定められました。

日本では人権デーを最終日とする1週間を「人権週間」としており、この期間は全国各地で人権啓発活動を展開している、と説明する小高直子アナウンサー。

「世界人権宣言」は、SDGsの内容ととても密接な関係があります。

例えば、この宣言の25条1項には「すべての人は、充分な生活水準を保持する権限を持つ」という内容が明記されています。
これはSDGsの目標1「貧困をなくそう」・目標2「飢餓をゼロに」・目標3「すべての人に健康と福祉を」・目標6「安全な水とトイレを世界中に」・そして目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」など、25条の一文だけで多くの目標とリンクしています。

人権は決して他人事ではない

また「世界人権宣言」では差別をしてはならない・差別を受けない権利があることを様々な条項で謳っています。

性別・国籍・性的志向・見た目や様々な障がい・病気などに対して起こる様々な差別は世界のみならず、日本でも日常的に問題視されているのが現実です。
これらの差別がSNSでのいじめ・誹謗中傷につながっていくこともあります。

SDGsの「誰一人取り残さない」という理念は、差別とは対極にあるものです。

小高「みんなが幸せに楽しく明るく生きられるように、ということですね」

つボイノリオ「違う個性を認めるということは、自分と違う価値観を持つ人がいることも認めるということに気を付けることが大事だと思います」

もちろん、自分の人権が侵害された時には我慢するのではなく、しっかりと声を上げて主張していくことも大事です。

まずは自分の行動・言葉から

人権週間の期間だけに限りませんが、この期間は特に役所などの公的機関で人権啓発のイベントが行われることを始め、人権に関する相談を受け付ける窓口が増設されたり、ポスターなどの掲示物・TVやラジオなどでも呼びかけが行われたりします。

この期間だけ気をつければいいわけではありません。
普段からしっかりと自分の言葉や行動を意識して誰かを傷つけていないか、相手の権利を侵害していないか考えて行動することが大切。悪気のない一言でも傷ついたり、気分を害した経験は多かれ少なかれ誰しも持っているのではないでしょうか。

小高も人権週間を前に、いま一度「自分の行動や言葉について振り返り、考えてみる1週間にしてみてはどうか」と締めくくりました。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年11月30日11時34分~抜粋

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