つボイノリオの聞けば聞くほど

ゴミを減らす3つの方法…リユース、リサイクル、あとひとつは?

ゴミを少しでも減らす方法はいろいろありますが、最近3つの方法をよく耳にするようになってきました。

11月9日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「アップサイクル」に関する話題です。

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ものを有効活用する3つの方法

小高直子アナウンサーが取り上げたのは、ゴミの減量法について。
最近はよく聞く「再利用」もそのひとつ。再利用の中にもいくつかの種類があります。

まずは「リユース」。もう一度使うという意味で、使わなくなったものを別の人へ譲ったり、新しいものを買うのではなくリサイクルショップやまだ使えるものを探して使ったりすることです。
中には、フリマサイトなどで売買している人もいるのではないでしょうか。

次は「リサイクル」。もう一度資源として使うことです。鉄やガラス・紙・ペットボトルなど、一度使ったものを原材料に戻して作り直します。
ゴミの分別などでなじみがある人も多いものです。

3つ目は「アップサイクル」。
本来であれば捨てられてしまうものへ新たにデザインやアイデアを乗せて、魅力的なものに生まれ変わらせ、価値を上げる再利用法のことです。

リサイクルとアップサイクルの違い

リサイクルとアップサイクルの違いは、一度聞いただけではいまひとつわかりにくいかもしれません。

リサイクルは使い終わったものを素材(原材料)に戻す時に、薬品などを使って化学的な分解工程が出てきます。例えば、空き瓶や空き缶を溶かすことなどが該当します。

一方のアップサイクルは、リサイクルのような工程を経ず、素材をそのまま利用するのが違います。

例えば、海岸の清掃で集めたプラスチックを使ってきれいなアクセサリーに加工したり、廃棄されたビニール傘を使っておしゃれなバッグを作ったりと様々な取り組みが行われています。

小高「溶かしたりとかしないんですよ」

つボイノリオ「そのまま使うんですね」

アレンジすることで、付加価値をつけるのが特徴だとのこと。

消防隊員の防火服がバッグに

愛知県名古屋市や豊田市では、消防隊員が着用していた防火服を材料に丈夫なバッグに作り変える活動も行われています。消防隊が着るものだけに、丈夫さは折り紙付き。

元の防火服のデザインにあった反射材も上手に利用してバッグにしているそうで、人気があるとか。豊田市ではふるさと納税の返礼品にもなっています。

静かに聞いていたつボイから驚きの発言が。

つボイ「実はわたし、持ってます。素材は丈夫だし、反射材が上手に使われていてね、ほしいと思って手に入れました」

小高「なんだ、持ってるんですか!不勉強だとか言いながら、ちゃんとアップサイクルの商品を買ってるじゃないですか(笑)」

番組でもアップサイクル商品制作

ちなみに、来週から受注が始まるこの番組オリジナル商品「聞けばBOX」の中のマグカップもアップサイクル商品だそうです。
コーヒーを抽出した後の豆かすを原料に混ぜて、豆かすの廃棄を減らすとともにプラスチックの利用を抑えています。

日本のコーヒー消費量は年間約40万トン以上と言われます。
抽出後の豆かすには、豆かすと同量の水分が含まれるため、ゴミの重さは総量80万トン以上となります。
この豆かすを処分するため、莫大な焼却エネルギーや埋め立てる土地が必要となることが社会問題となっています。

コーヒー豆かすの利用は近年注目されており、繊維に織り込んだり、石鹸にしたり、発酵させて食べ物の原料にしたり、様々な工夫が始まっています。
身近にあるアップサイクル商品を探してみるといろいろ見つかるかもしれません。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年11月09日11時37分~抜粋

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