つボイノリオの聞けば聞くほど

「はがきでこんにちは」の近石真介さん、『さようなら!』

10月5日、『サザエさん』のマスオ(初代)などで知られるベテラン声優の近石真介さんが、91歳で亡くなりました。

近石さんはCBCラジオなど、いくつかの地方ラジオ局で長寿番組『はがきでこんにちは』を2020年9月まで担当しており、ラジオファンにも最近まで知られていました。

この番組を放送していた『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、11日の放送で、近石さんを偲ぶ多数のメッセージを、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。

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続く訃報

近石さんがパーソナリティを務めていた『はがきでこんにちは』から、三遊亭円楽(6代目)さんの『おたよりください』のコーナーに引き継がれてから、たったの2年です。

「先日『おたよりください』のコーナーを担当されていた円楽さんがお亡くなりになった時、そのコーナーの前身の『はがきでこんにちは』を担当されていた近石さんのことを、ふと思い出しました。近石さんはお元気で過ごされているのかな、と」(Aさん)

つボイ「近石さんの方が年上ですしね。当然思いますね」

「驚いて、思わず脳内マスオさんが『え~!?』と叫んでおりました。
彼のライフワークとも言えた『はがきでこんにちは』。時事ネタで、暗めのニュースが多い中、“ごん子さん”らの心温まるハガキを近石さんが、ひょうきんな声で語り、おだやかな、ほっこりする癒しの番組でした。
80歳を超えて精力的にお仕事をされる姿はすごいと思っていました」(Bさん)

小高「匿名希望のおたよりを読む時には、(ななしの)ごん助さん、ごん子さんと言っていましたね」

「ごん助さん」「ごん子さん」という表現に、あたたかさとユーモアを感じます。

つボイさん、あと19年

ハガキを出して読まれた方も多いようです。

「『はがきでこんにちは』が好きで何度か採用されて、お線香をいただきました。まだそのお線香が残っています。

近石さんは先立たれた奥様が大好きでした。突然、番組を降りられた時のつボイさんの驚いたコメント、今でも印象に残っております。
『はがきでこんにちは』は49年続きました。つボイさん、お願いしますよ、あと19年」(Cさん)

『はがきでこんにちは』は1971年(昭和46年)から2022年までの49年放送されました。
1993年(平成5年)に始まった『つボイノリオの聞けば聞くほど』は、先日30年目に突入したばかりです。

楽しい笑い声

近石さんにハガキを読まれたこと、言われた言葉はみなさんの心の中に残っているようです。

「ハガキを読む声も張りがあって、まだまだ続けられると思っていたので、勇退されると知った時は本当に残念でした。
亡くなった父親に姿を重ねて、2度ほど読んでいただき、旦那をドンケツしてぶっとばした話に大笑いしてもらいました」(Dさん)

「4回ほど読んでいただきました。近石さん独特の楽しく聞かせてくれる読み方がとても印象に残っています」(Eさん)

「近石さんが笑いながら『40なんて、まだ若いよ』と言われた時は、本当にうれしかったです」(Fさん)

つボイは「この方々もちゃんと覚えてらっしゃる」と、感慨深い様子です。

面白がって仕事するんだよ

読まれた方は日付まで覚えているものです。

「2017年3月27日、近石さんに読んでもらいました。
その時の放送で『面白がって仕事するんだよ』という言葉は、今でもしっかり自分の胸に刻んでおります」(Gさん)

つボイ「イヤイヤやっているのは、時間がなかなか過ぎません。楽しい時間はふっと過ぎる。仕事も楽しんでやろうよと、おっしゃったと思います」

ななしのごん子さん

「平成16年、はじめて投稿が採用されて、近石さんのあたたかな話し方が大好きです。考えたらボツもたくさんありましたが、令和2年9月25日の終了まで、本当にたくさん採用していただきました」(Hさん)

「こどもの頃から、『大人になったら”ななしのごん子さん”で読んでもらうんだ』と心に誓っていました。先日の円楽さんといい、こんなにも同じ時期にこういうことがあるとは信じられません」(Iさん)

どうしても円楽さんの早すぎる訃報と重ねてしまい、淋しさが募ってしまいます。

手書きで送って

近石さんのいつも元気な声に支えられた人はまだまだいます。

「本文を読んだ後に『せっかくいいおたよりなんだからさ、手書きで送ってよ!これじゃ、あんたの人となりがわかんないんだよ。字が下手でも伝わるものっていうのがあるんだからさ』というのを教訓にしています」(Jさん)

つボイ「肉筆で書いた文字で『この人はこういう人やないだろうか』ということで、近石さんなりの読み方になります」

つボイもまた「この人はどういう人だろう」と文面から汲み取って、つボイなりの読み方をしているのでしょう。
近石さんのリスナーと向き合う気持ちを一番よくわかっているのかもしれません。
(みず)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年10月11日10時47分~抜粋

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