つボイノリオの聞けば聞くほど

ラウドロックバンド「オメでたい頭でなにより」の赤飯、新曲の制作秘話を語る

名古屋を代表する?アーティスト、つボイノリオ。今年DJ生活50周年を迎え、さらにこの10月からは『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)放送開始30周年イヤーに突入しました。

10月3日の放送に駆けつけてくれたのは、このオメでたい日にふさわしい、オメでたい人。つボイの代表曲「金太の大冒険」をカバーしたラウドロックバンド「オメでたい頭でなにより」の赤飯(せきはん)さんです。

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“オメでたいコア”略してオメコア

「オメでたい頭でなにより」は、小高直子アナウンサーいわく「どこかが“聞けば”と似ている」5人組バンド。

音楽のジャンルについて尋ねられると、「激しい音楽なんですけど。激しいだけじゃなくて、オメでたくしたいなと思って。“オメでたいコア”略してオメコアって呼んでます」と赤飯さん。

小高「こんなこと言ってるでしょ(笑)」

つボイ「これがウチの番組と共通項で」

小高「自分のファンたちの呼び名があって」

赤飯「オメっ子ですよね」

つボイ「これがウチの番組と…」

バンドの方向性に、どこか「つボイイズム」を感じます。

仏の顔で見守る「デリケートゾーン」

現在は制限はあるものの、オメでたい頭でなによりのライブには、騒がず安全にライブを観覧できるスペース 「デリケートゾーン」が設置されています。

赤飯「騒いでいる人たちを仏のような顔で見守る“デリケートゾーン”。でも、その中に『やっぱりちょっとだけ騒ぎたい』っていう人がいて。その人たちのために“サイドギャザー”っていうエリアも設けています」

小高「ギャハハッ!羽つきや!」

ナイスなネーミングに大喜びの小高。

さらに、親子席として「大五郎シート」の用意もあるといいます。

赤飯「ライブ中にね『大五郎!』って呼ぶと、ちゃんと『ちゃーん!』って返してくれるんですよ」

「オメっ子さん」と言わせたい

2020年12月に「金太の大冒険」をカバーしたことから、この番組と「オメでたい頭でなにより」との縁が生まれました。

それ以降、番組にはオメっ子さんから事あるごとに「オメでた情報」が寄せられ、絆が深まっています。

「つボイがライブに花を送った時にも、オメでたさんのファンさんたちからおたよりが多く寄せられた」と振り返る小高に、「オメでたさんのファンさんってなんて呼ぶんでしたっけ?」と、けしかける赤飯さん。

小高「オメっ子さん」

赤飯「ありがとうございます」

小高に「オメっ子さん」と言わせたい赤飯さんです。

つボイ「オメっ子さん、健康に気を付けてコロナにならんように。“オメコロ”というんですけど」

赤飯「(爆笑)」

小高「やめなさい!(笑)」

『オメでたい頭でなにより3』

さて、ここからは「オメでた情報」です。

9月28日に3rdアルバム『オメでたい頭でなにより3』が発売となりました。

赤飯さんから「金太の大冒険」も収録された2枚組の限定版をプレゼントされ、「今度また、お万の方(極付け!お万の方)もカバーしていただければ」と依頼するつボイ。

小高「あのね、オメっ子さんたちはね、つまみ食いで『金太の大冒険』みたいなのもあったらあったでおもしろいよね、って話で。そうそう何曲も何曲もいらんでしょ!」

赤飯「いやいやでもやっぱ『お万の方』やらんと、収まりがつかんなって感じはありますよね」

なぜか好感触。言ってみるものです。

つボイ「まさにジェンダーフリーの世の中ですよね」

小高「ここにジェンダー持ってくんな!」

赤飯「シームレスな世の中に。バリアフリー、シームレス!」

影響を受けた「銀座カンカン娘」

話がうっかり横道にそれましたが、話をニューアルバムに戻します。

赤飯「全然下ネタ入ってないんですけど…そもそもそんな曲ないんや!間違いました、すみません」

こう言って赤飯さんが紹介してくれたのは、アルバムの最後に収録されている「すばらしい時代」です。

曲を聴いて「ほんまや、下ネタ入ってへん。かっこいいなー!」と感激する小高。

作詞・作曲を手がけたのは赤飯さん。この曲は「銀座カンカン娘」からインスピレーションを受けているそうです。

つボイ「だから最初スクラッチ音からザーッと入ってきましたよね。ちょっとレトロな」

赤飯「僕もともと昭和のレトロなものが大好きで。そのテイストの曲が作ってみたいなと思って、今回がっつり作らせてもらって」

きっかけはAmazonのレビュー

Amazonで「昭和カンカン娘」のレビューを見た時に、赤飯さんは印象的なレビューを見つけたといいます。

赤飯「当時、戦後の焼け野原になっていたけど、でも心はすごく豊かな人たち。『明日は今日よりも絶対いい日になる』と信じてがんばっていた。今は物や食べ物がたくさんあるけれど、どこか心がさみしい、みたいな。そのギャップっていうか、現代人が心が貧しくなっている状態を、昔の人が見たらどういう風に感じるでしょうね、みたいなレビューがあったんですよ」

このレビューに感銘を受けて、赤飯さんはこの「すばらしい時代」の歌詞を書き上げたそうです。

小高「見てご覧なさい。インスピレーションのベクトルはさまざまですから」

つボイ「俺もインスピレーションで作ったんやで(笑)。ひらめいたんですよ」

全国ワンマンツアースタート!

赤飯さんの地元・三重県松坂市を皮切りに、全国18か所を回るワンマンツアー「~今 いくね くるね 3~」もスタートしています。

名古屋では11月20日(日)に「名古屋DIAMOND HALL」で開催されます。詳しくはホームページをご覧ください。

赤飯「コロナでライブからちょっと離れちゃったよ、とか。いろいろ状況が変わった人もいると思うんですけど。もう1回その人たちに来てもらえるようなライブをやっていこうと思って。そこをモチベにがんばってます」

つボイ「音楽って、演奏があって観客がいてっていう。それが基本やもん」

赤飯「そうですね、コミュニケーションですからね」

小高「オメでたさんは多分ね、トークおもしろいでしょ。それが楽しみで行ってる人も結構いると思う」

赤飯「どうかわかんないですよ。ほんまですか(笑)」

そろそろジェンダーフリーが来る?

この番組では下ネタがピックアップされがちな「オメでたい頭でなにより」ですが、その素晴らしい音楽性にも注目です。

つボイ「昭和の時代と令和の時代を比べながら、インスピレーションの中で作品にまとめていくというのは、なかなか」

赤飯「えらい褒めてもらえますね、ここ来ると。ちょっとまじめな曲作っちゃったんで、そろそろかなと思って」

つボイ「さっきのジェンダーフリーでお願いしますよ」

小高「やめて!それはやめて」

赤飯「このままだとねー収まり悪いんですよねー」

小高「やめて!いらないからそれ!いらないいらない!」

つボイの誘惑に流されず、これからも素晴らしい楽曲を作られることを期待しています。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年10月03日11時11分~抜粋

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