質のいい国産木材が安定的に生産されることは、建築業界などにとっては死活問題。
しかし、木材を加工するとどうしても端材が発生します。端材を様々な製品に生まれ変わらせている製材会社があります。
8月24日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「丹州材のは材を使った製品」について取り上げます。
京都北部の良質木材「丹州材」
小高直子アナウンサーが、夏休み中のつボイノリオの代役・塩見啓一アナウンサーの出身地である京都府福知山市について触れました。
小高「福知山って質のいい木材の産地としても知られていて」
塩見「そうなんですか?知らなかった」
福知山市・綾部市・舞鶴市を中心に京都北部で育ったスギやヒノキの木材は「丹州材(たんしゅうざい)」と呼ばれています。
この丹州材を扱う福知山市大江町の会社、桐村製材が丹州材の端材を使った生活雑貨を作り、自社の敷地内に無人販売所を開設したという話題が、8月5日の『両丹日日新聞』で取り上げられました。
塩見いわく、実家ではこの新聞を購読しているそう。丹波・丹後地域の情報が載った地元ローカルの新聞だそうです。熊出没のへ注意喚起などが載るんだとか。
良質な端材が生活雑貨に変身
この無人販売所は8月6日にオープンしたばかりで、名前は「ひのきの箱」と言います。
店の天井や壁はヒノキ製です。
店内にはヒノキ製のまな板やぐい飲み・ワイングラスと言ったキッチン雑貨のほか、木琴や積み木などのおもちゃ、文房具が置かれています。
変わったところでは、猫の爪とぎもあるんだとか。価格は数百円~1万円程度と幅広いラインナップ。
会社の敷地内にあるため、人がいるときもありますが基本的には無人販売所。そのため、支払いはクレジット決済か料金を入れる箱です。
実際にホームページを見た小高は、木のぬくもりにあふれたおしゃれな店内だと感じたそう。
製材所では、木材を加工した際に出る切れ端などの端材を身近な雑貨へと生まれ変わらせているのです。
端材を使った製品でほっと一息
小高は、端材の活用についてSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」につながっていると指摘。商品は職人が丁寧に手作りしているため、品切れになることもあります。
もし、ホームページを見て「これが欲しいな」という時はあらかじめ在庫を問い合わせると確実かもしれないとのことでした。
塩見「京都丹後鉄道に乗って福知山市から大江町へ行くんですけどね。この前母と乗ってたんですけど、このお店の周辺は最近若い人の移住が多いそうなんです。
観光も盛んになってきてますし、こういうお店ができたらまた人が集まってくるんじゃないかと思いますね」
小高「いろんな商品ありますけど。ヒノキのぐい飲みって、日本酒の香りとヒノキの香りもほんのり薫って柔らかい感じになっておいしいんですよ」
お酒好きの小高は、ぐい飲みに惹かれている様子。横で聞いていた塩見も苦笑いです。
木の製品は、手触りや香りも含めてホッとするという人も多いもの。プラスチック製品ではなく、捨てられるはずだった端材を使った再生製品を使ってみるのは環境だけでなく、心も落ち着きそうですね。
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年08月24日11時29分~抜粋