つボイノリオの聞けば聞くほど

打ち水に適した時間とは?熱中症対策に有効な昔ながらの知恵

8月に入り、エアコンや扇風機をフル稼働しないと昼間は到底過ごせないほどの猛暑が続いています。
熱中症対策と節電を両立させるのは一見難しそうですが、昔ながらの知恵を使うことで少しは涼しく過ごせるかもしれません。

8月3日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』のコーナー「SDGsのつボ」では、「打ち水に適した時間」について取り上げました。

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最高気温40℃以上は何と呼ぶ?

8月2日に岐阜県多治見市で最高気温38.8℃となり、東海地方で最も暑い地区となりました。山内彩加アナウンサーが、熱中症への一層の注意を呼びかけました。

熱中症への対策は、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」とつながっています。

現在、天気予報などでは1日の最高気温が25℃を超えると夏日、30℃を超えると真夏日、35℃を超えると猛暑日としています。

山内「昨日、日本気象協会が40℃以上だと『酷暑日』にすると発表したそうなんです」

つボイノリオ「ということは、今まではそういう言葉がなかった」

最高気温が40℃を超える想定がなかったものの、近年の暑さでは40℃越えのニュースも珍しくなくなってきたことに関連しているようです。

もうひとつ、夜間の最低気温が30℃以上の場合は「超熱帯夜」と呼ぶことになったそう。どんどん新しい言葉が出てくると山内も驚きます。

データ上でも暑い日の増加が顕著に

ここ30年の気象データを見てみると、最高気温が35℃を超えた猛暑日が増えているだけでなく、最低気温25℃以上の熱帯夜も大きく増えています。

猛暑日も、熱帯夜も日本が観測を始めたのは1910年(明治43年)のこと。

1910年から1940年の30年間と直近の30年間のデータを比べてみると、暑い日が増えていることがデータにも表れています。

熱中症を防ぎながら、地球温暖化にもつながる電力消費を抑えるのはかなり難しいことですが、エアコンの設定温度を見直したり、できるだけ家族で同じ部屋で過ごしたりするなど、気を付けながら節電を心がけたいもの。

山内は、前日に多治見市へ中継で訪れており、噴水やミストのある公園は涼しく感じたそう。
庭やベランダに打ち水をすることでコンクリート・アスファルトの温度を下げることにつながり、エアコンの効きをよくしてくれるためおすすめだと紹介しました。

みんなの知識を共有することもSDGs

つボイも、打ち水は昔ながらの方法ながら効果があることに驚き。ただし、打ち水をする時間帯には注意が必要です。

山内「まだ気温が上がりきっていない朝とか、気温が下がり始めた夕方がいいそうです。昼間の一番熱い時間帯に打ち水してしまうと、蒸発した水蒸気で余計に蒸し暑くなるので」

つボイ「暑い時にやるんじゃなくて、その前にやらないといけないのか」

この他にも、日本気象協会が各地の自治体やパートナー企業と協力して「熱中症ゼロへ。みんなの力で熱中症をゼロにしよう」というサイトを立ち上げています。
熱中症対策を啓発して様々な情報を発信しており、このサイトを通じた活動はSDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」にもつながる活動です。

熱中症予防に関する正しい知識を広めることも、SDGsの活動。打ち水に適した時間帯ひとつでも、知らなかったという人が多そうです。みんなで情報を共有して健康を目指すのも、目標3「すべての人に健康と福祉を」とリンク。
山内は、お互いに知っている情報を持ち寄って、健康に暑さを乗り切りたいと締めくくりました。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年08月03日11時31分~抜粋

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