つボイノリオの聞けば聞くほど

医療従事者がワクチン接種をためらう理由

新型コロナワクチンの4回目の接種がスタートしています。
対象者は「60歳以上の方」「18歳以上の基礎疾患のある方」「BMIが30以上の肥満の方」「重症化リスクが高いと医師が認めた方」、そして「医療従事者等及び高齢者施設等の従事者」です。

7月29日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「家族が発熱外来勤務」のリスナーから医療従事者の現状が語られました。

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予定より2時間遅れの再配達

つボイノリオが、コロナ関連のおたよりを読み上げていきます。まずはイライラした自分を反省したというAさん。

「宅配便を受け取れずに再配達を依頼して待ちましたが、予定より2時間弱遅れてきました」(Aさん)

「怠慢やなー」と疑ってしまったというAさんでしたが、その後あるニュースを見て心を入れ替えたそうです。

「ニュースで『郵便局の職員の方たちが陽性者になったり濃厚接触者になったりして、業務不能になった話』を聞いて、『うちに届けてくれた方も、しわ寄せを受けて大変な思いをされたかもしれない』と遅まきながら反省しました。もう少し私も俯瞰できないかなと思いまして」(Aさん)

責めるのではなく、「こんな状況下でがんばっている」というリスペクトの気持ちを持つと。Aさんは自身の体験から気づいたといいます。

「少しでもいいから寛容さを増した自分に会いたいな、と思いました」(Aさん)

休み返上で夜勤に

続いて医療従事者の娘を持つBさん。

「娘、ついにお休み返上で夜勤になりました(涙)。週末ゆっくり一緒にご飯を食べながら、お互いの愚痴を聞きあうのが楽しみだったのに(涙)。今週すごいよ!研修、研修、夜勤、明けで研修のテスト、休み、休み、休み返上でまた夜勤入り…」(Bさん)

「相当しんどいと思いますよ。娘さんの様子」と心配するつボイ。

日勤のはずが21時、22時の帰宅がざらだったというBさんの娘さん。ついに休み返上の夜勤が入ってしまったようです。

そして、同じく医療従事者の家族がいるCさん。

「家族が発熱外来勤務です。毎日長時間働いて、休み時間も取れず、昼食は何を食べたかも味もわからないと。4回目のワクチンが始まり、ますます忙しいです。
自分たちはワクチンを打つ時間もなく、副反応が出て休むことになったら人が足りなくなるのでためらっております」(Cさん)

クリニックの人間も生身の人間

Cさんの家族がワクチンを打たない理由は、「副反応が出て病院を休むことになったら、他の人たちに迷惑がかかるから」。医療従事者というリスクが高い職業にもかかわらず、ワクチンを打てない切実な理由がここにあります。

ここでつボイが「私も打つのは金曜日にしてます」と告白。同じく、副反応で職場に迷惑をかけないようにという配慮からです。

「電話が鳴りっぱなしで、お断りをすればキツい言葉が返ってくるのもしばしば。休日は遊ぶ元気もありません。クリニックの人間も生身の人間です。倒れてしまわないか、心が折れてしまわないか本気で心配しています」(Cさん)

優先的にワクチンを打たなければならないはずの医療従事者が、ワクチンを打てない現状。医療の現場はここまで追い込まれているということです。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年07月29日10時04分~抜粋

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