つボイノリオの聞けば聞くほど

企業が続けていた事業が、いつのまにかSDGsに繋がっていた

この数年、多くの企業が取り組んでいるSDGs。
意外と長い期間続けていたことが案外地球にやさしい行動だったということも決して珍しくありません。
企業が長年、当たり前のこととしてやってきたことがSDGsに繋がっていた事例もあります。

6月29日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「排水管更生」についての話題です。
塩見啓一アナウンサーと小高直子アナウンサーが紹介します。

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排水管は建物を支える要

CBCラジオでは、一緒にSDGsを広げて取り組んでいくパートナーシップ企業を募っており、その1社が名古屋市天白区の株式会社P・C・Gテクニカです。

P・C・Gテクニカが実施している排水管工事は「排水管更生」という工法を長年採用しています。
ここでいう「更生」とは、文字のごとくさらに生きる・よみがえらせるという意味で、古くなった排水管の内側に新たに硬くて丈夫な排水管を作るというやり方です。

通常の排水管の取り換え工法と比べると、既存の排水管をよみがえらせるので現場で出る廃棄物を抑制することができます。
取り替えた場合、ごみとなる廃棄物が多く発生するだけでなく、処理するめに焼却で莫大なCO2が発生しますが、これらを削減できるというわけです。
これは目標13「気候変動に具体的な対策を」にもつながっています。

もちろん、よりよい工事を行うための技術力や技術開発力も磨いているそう。
こうした努力は施工品質を向上させるだけでなく、工事にかかる日程を短縮することにつながります。
これは目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」に関連していると考えることができそうです。

ずっとやってきたことがSDGsに

さらに、古くなった排水管の内側に膜を張って補修する工事をライニングといいますが、この工法も実施しています。
給水と排水、ビルやマンションの水回りを保全することは目標6「安全な水とトイレを世界中に」も関連しているといえるでしょう。

塩見「いやぁ、すごくいろんなことをされてるんですね」
小高「それぞれがちゃんとSDGsにつながっていくんですね」

SDGsが叫ばれる前から取り組んでいたことに驚いた塩見に、小高は「SDGsに取り組み始めるのではなく、ずっとやってきたことがSDGsになっていた」と解説。

小高「SDGsは何かを強制されるのではなくて、自発的に動いてみんなでその考えを広げていこうというもの。そうしないと持続可能じゃないですよね」

新たに17ある目標のどれかに向かって行動することももちろん大切です。でも、わたしたちの普段の小さな行動が、すでにSDGsにつながっているかもしれません。
「こうしたところから向き合ってみるのもひとつの方法としていいのではないか」と小高が締めくくりました。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年06月29日11時33分~抜粋

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