つボイノリオの聞けば聞くほど

ジェンダーの平等が敬称にも!英語に性別問わず使えるフレーズが登場

苗字につける敬称問題は、日本語に限らず英語でもあり、少しずつ変化してきました。
時代によって変わってきた敬称、昔習ったものと最近の違いを知っていますか?

5月18日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、「ジェンダー問題から考える敬称」についての話題です。

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ジェンダー平等って?

小高直子アナウンサーがSDGsの目標5「ジェンダー平等を実現する」について話します。

ジェンダーは社会的に作られた性別イメージのこと。男だから○○、女だから○○といった言葉で行動や役割に関する無意識の思い込みを無くしていこうというのが、SDGsの考え方になっています。

小高「この性別だから○○をする・しないじゃなくて、自分が何をしたい・したくないという意識に基づいて行動できるようにしていこう、他人の選択を尊重しようというもの。こうあるべきものでしょ、みたいな枠を作らない」

性別のイメージというのは生活の細かなところに無意識に定着していますが、ひとつずつ気付いて違和感に声を上げる動きも出てきました。

男性と女性の敬称どうするか問題

代表的なものは、日本の夫婦間でパートナーをどう呼ぶか問題。男性側の表現なら夫・旦那・主人、女性側の表現なら妻・嫁・家内・奥さんなどがあります。
また、他人の配偶者をどう呼ぶかも迷うところ。
一体、どう呼べばいいのか悩ましい現状があります。

これは日本語だけでなく、英語でも同じで性別と呼び方の試行錯誤があるようです。近年見直され、変わってきているのが苗字の前につける敬称。

小高「わたしたちが思いつくのは、男性ならMr.(ミスター)、結婚していない女性ならMs.(ミス)、結婚している女性はMrs.(ミセス)。最近では女性が結婚している・していないが曖昧な感じのMs.(ミズ)とか」

つボイノリオ「うん、最近は結婚しているかどうかは関係ないね」

これらの敬称を一定以上の年齢の方なら学校で習ったと思いますが、最近では小高が話した通り、結婚しているかどうかに関係ない敬称が広がってきています。
近年の英語の教科書では、Ms.(ミズ)で統一されています。

食費も節約できるかも?

さらに、男性か女性かの性別の区別が必要なのかという考えや、初対面でどう呼べばいいのか迷う場合に便利な敬称も登場しています。

小高「私も初めて知りました。Mx.(ミクス)というそうです。さっきは女性の未婚・既婚を一緒にしちゃえば?ということでMs.(ミズ)だったんですけど、これは男性・女性の区別もいるのかしら?って時に使う」

性別に関係なく使える敬称で、1970年代ごろのフェニミズム運動(政治や文化などで生じる格差や差別に影響されず、男女平等な権社会を目指す運動)から生まれた言葉だそうです。

近年、オクスフォード大学出版局が出した辞書にもMx.が掲載されて話題になりました。イギリス英語圏では定着してきていることが伺えます。
日本の場合、苗字につける敬称は「さん」を使えば男女の性別も、未婚・既婚の差も全て解決。学校では○○君・さん・ちゃんといった呼び方で昔は性別を区別していましたが、現在は○○さんで統一されてきました。

つボイ「時代によっていろいろですよね。考え始めるといろんなところに違和感や疑問が出てくるんですけど、ひとつひとつ考えて感じていくと」

小高が「まずは、これってどういうこと?と気づいて考えることが大事」だと締めくくりました。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年05月18日11時27分~抜粋

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