つボイノリオの聞けば聞くほど

上司から「ハゲ」と言われた男性がセクハラで訴えて勝訴

頭髪の薄い男性に対し「ハゲ」という言葉を投げかけるのは、信頼のおける間柄であれば親しみととらえられますが、単に侮辱した言葉とも取れます。

5月16日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「ハゲ」と呼ばれた男性が訴えを起こし、勝訴したというイギリスのニュースを取り上げました。

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ハゲは男性に対するセクハラ?

イギリスの雇用審判所は15日までに、薄毛の男性を職場で「ハゲ」と呼ぶのは性別に関連した言動で、セクハラにあたるという判決を言い渡したことがわかりました。

地元メディアによりますと、原告の男性は2019年にイギリス中部のウェスト・ヨークシャー州で働いていましたが、当時の上司から「ハゲ」と呼ばれたことで暴力行為をふるってしまい解雇。

暴力は上司の発言が原因として、会社と上司を相手取って損害賠償を請求しました。

この発言が侮辱的なセクハラにあたるかどうかが争点となりましたが、被告側の弁護士は「ハゲは男性だけではなく女性にもあることで、セクハラではない」と主張。

一方、原告側は「女性も髪が薄くなるものの、男性の割合が高く本質的に性別と関連している」と訴えていました。

雇用審判所は判決で、「ハゲ」という発言が性別に関連したものだと認め、敵対的で品位を傷つけるのが目的だったと結論づけました。

その上で、原告の男性の尊厳を害し、威圧的な環境を作り出したと指摘しました。

言ってい結局のところ、最低限「言われて嫌なことは人に言うな」ということではあります。 小高「私たちが気にしなきゃいけないのは、セクハラであろうがなかろうが、この男性がやっぱり言われて非常に傷ついて、生活に支障をきたすぐらいストレスを与えられてしまってっていう部分。 私たちが何気なく言ってることもそうやってなっちゃう場合があるんだなってことを考えないといけない案件かもしれませんね」 つボイは最後にあらためて、「言葉は武器、凶器ですから。気をつけなアカン」とまとめました。 (岡本)

暴力を奮うのは悪いことですが、言われて許せない言葉というものは確かにあり、許す許さないの線引きは、傷ついた人への対応が進むことで時代によって変わります。

つボイ「僕らの立場からすると、悪い言葉って今まであります。
それはすべて、これは放送に適さないとか言い換えみたいなことがあるんですが、今後別の言葉でやっていかなイカンのでしょうかね、ハゲという言葉は」

小高直子アナウンサー「そこをどういうふうに、何のシチュエーションでどのような形で、どういうふうに男性にぶつけたかっていうことも非常に問題になってくると思いますけど。

今回の場合は、ハゲって呼ぶのはセクハラにあたるのかどうかっていうことで、そこが争点になったっていうのは、私たちのイメージとはちょっと違うところで(争っている)。

ただ、やっぱり賠償やら何やらで、セクハラなのかセクハラじゃないのかっていうところも裁判の中では大きな問題になってくるのかって思いますね」

暴言にあたるかどうかかと思いきや、セクハラかどうかというのは、日本と異なる視点ですね。

言葉は凶器にもなる

結局のところ、最低限「言われて嫌なことは人に言うな」ということではあります。

小高「私たちが気にしなきゃいけないのは、セクハラであろうがなかろうが、この男性がやっぱり言われて非常に傷ついて、生活に支障をきたすぐらいストレスを与えられてしまってっていう部分。

私たちが何気なく言ってることも、そうやってなっちゃう場合があるんだなってことを考えないといけない案件かもしれませんね」

つボイは最後にあらためて、「言葉は武器、凶器ですから。気をつけなアカン」とまとめました。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年05月16日11時05分~抜粋

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