つボイノリオの聞けば聞くほど

野球が憎い?つボイノリオが語る若き日の愚痴

CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、5月3日からの3日間、つボイノリオのDJデビュー50周年特集を放送してきました。

1972年5月に『ミッドナイト東海』(東海ラジオ)でデビューして以来、リスナーに支えられてきたつボイのパーソナリティ人生。

最終日の5日は、リスナーから寄せられた思い出話をつボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介していきました。

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ハガキしかない時代

「つボイさんにハガキを出した時はハガキが20円でした。昭和のいい思い出でございます。今はおたよりもスマホになりましたね」(Aさん)

つボイ「応募の仕方が、ハガキしかなかった時代もありました」

小高「ハガキ職人なんて言葉もありましたからね。昔はおたより出すのにもお金をかけていたということですね」

つボイ「一枚一枚買って、『これだけの経費かけてますから』という皆さんの執念がありましたね」

小高「気合いも入ってました」

鉱石ラジオで聞いていた

「僕の思い出はやっぱりGBS(岐阜放送)の『ヤングスタジオ1430』。
当時、僕は電子工作が好きな小学生で、ラジオのキットを自分で作って、そのラジオで聴いていました」(Bさん)

『ヤングスタジオ1430』は、1978年(昭和53年)に岐阜放送の周波数が1430から1431に変わり、タイトルも『ヤングスタジオ1431』になりました。

「当時は番組で聴いた内容が翌日の学校で話題となって盛り上がりました。この小学生の時に作ったラジオがきっかけで僕のラジオライフが始まりました。
10歳から現在まで毎日欠かさずラジオを聴いております」(Bさん)

つボイ「昔は鉱石ラジオというのが一番安いラジオだった。これは電池も何にもいらないです。家の樋のところにワニクリップみたいなのを挟んで、それがアンテナ代わりになって、イヤホンで聞こえる。電池がいらないから、みんな作ってました」

鉱石ラジオキットは現在も通販などで買えますので、興味がある方は作ってみましょう。

CDも買ってしまった

50代の女性リスナーから。

「たまたま家事をしながら子育てしている時のことでした。トークがめちゃめちゃ楽しくて、アッという間にハマってしまって、つボイさんのCDもいつの間にか購入してました」(Cさん)

つボイ「いつの間にか購入して、という言い方はちょっと後ろめたさがあるんですよ」

例えば、つボイはある写真集の存在を問われた時に、「気が付いたら、いつの間にか買ってた」と言っていたんだとか。

小高「何とはなしに。自分が欲してるわけではない」

つボイ「というふうなことを、言い訳としたいんですよ」

「我が家の息子もドライブする時は必ずCDをリクエストすることが多かった。というわけで、違和感なく息子もこの番組に耳立てております。その息子ももう27歳になりました」(Cさん)

小高「立派な大人になりました」

つボイ「歴史を感じますよね」

野球を嫌っていた理由

現在60歳のリスナーからのメッセージです。

「小学校6年の時なんで49年前のこと。隣の席のUちゃんから教えてもらったのが、岐阜放送『ヤングスタジオ1430』のつボイさん。
今ではドラゴンズ、ドラゴンズと言ってますが、その頃は『野球なんかなんじゃ、あんなものは』と言ってました。」(Dさん)

つボイ「なんでやと言うと、野球が延びると私の番組が短縮されるんです」

しかも当時の岐阜放送は、深夜0時で送信が終わりました。
野球中継がが延長すると、つボイの番組がどんとん短縮されたそうです。
本来なら1時間20分から1時間50分あるところが30分になった時もあったんだとか。

コマーシャルだけを流す番組

野球が延長して、一番酷い時はコマーシャルだけを流したそうです。
野球中継終了からつボイの番組に入る前のコマーシャルと、つボイの番組に入ってからのコマーシャルは流さなければいけません。その時の様子を語るつボイ。

つボイ「皆さん、こんばんは。つボイノリオでございます。今日はまずこのコマーシャルから聴いてください」

何本ものコマーシャルが終わると、「どうでしたか?これで終わりませんよ。もう一度聞いていただきましょう」とさらに流れ…。

つボイ「それでは、おたよりいくと思うでしょ?まだ、このコマーシャルです」

小高「だってコマーシャル大事だもん。しょうがないよ」

民放アナウンサーである小高からすれば当然のこと。番組はスポンサーのおかげで成り立っています。

つボイ「民放にどっぷり足をつけてますが、こういうことがあったもんやから『おい、また野球かコラァ』です」

羨ましい番組

当時つボイが羨ましがったのが、ゲスト出演したラジオ大阪『鶴瓶・新野のぬかるみの世界』。
この番組は日曜深夜にスポンサーなしで始まった番組で、パーソナリティは笑福亭鶴瓶さんと新野新さんでした。

つボイ「岐阜放送は12時でピタッと終わる。でもラジオ大阪は、あと何にもあれへんから、やりたいだけやったらええやん、いうことです」

小高「だから日によっては割と早めに終わることもあるし、ずーっとやってることも」

番組表では2時30分終了としていましたが、気分次第で延長もあり。時には3時、4時までやったこともあったそうです。

野球大好き

つボイ「なんと羨ましいことか。『こういうことを、なんで岐阜放送はやらんのや、ラジオ大阪を見習わんかい』と、ずーっと心の中で…」

小高「愚痴になってますよ」

つボイ「『野球が嫌い』となんで言ってたか?皆さんのおたよりが読めへんのですよ」

小高「この間は『なんで終わるねん』って怒ってませんでした?野球が」

ここぞという時に中継が終わったことに、つボイがかなり腹を立てていたと小高の証言が出ました。

つボイ「そういうのから解き放たれると野球ファンになるんですよ」

夜から朝に移動してきたつボイ。
野球中継が延びて番組短縮のストレスがなくなり、野球への見方がガラリと変わったようです。
(尾関)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年05月05日09時14分~抜粋

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