つボイノリオの聞けば聞くほど

必要なものを必要なだけ。量り売りがいま見直されている理由

スーパーなどで買い物をする際、食品や日用品などを詰めたあらゆるプラスティック容器が棚の大半を占めています。
適切に回収しないで廃棄されたために、環境に悪影響を及ぼすこともあるプラスティック容器。

最近は詰め替え用商品が増えてきたり、スーパーなどのプラ袋が有料になったとは言っても、プラスティックゴミを減らすにはほど遠い現状があります。

4月27日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、「量り売り」についての話題です。

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増え続けるプラスティックゴミ

海に流れ出したマイクロプラスティックによる海洋汚染により、生態系への影響が深刻化していて“プラスティックゴミを減らそう”という取り組みがますます必要になってきています。
「これは、世界的に取り組まなければならない課題」と話す小高直子アナウンサー。

しかし、買い物をしていると多くの商品がプラスティック容器で売られており、完全にプラスティックを避けることは至難の業。
環境省が行った2020年度の調査では、容器包装のプラスティックが家庭ごみに占める容積の比率でおよそ5割という結果になっています。

特にコロナ禍となった今のご時世では、テイクアウトの食事も増えているため、プラスティックゴミを減らしたいという思いとは裏腹に、逆に増えてきている印象すらあります。

昔は当たり前だった量り売り

こうした中、最近少しずつ見直されてきたのが量り売りです。

小高「つボイさんは馴染み深いですかね」
つボイノリオ「僕はそういう(量り売りが当たり前の)時代でしたよ。お味噌とかもそうでしたし、お店で量ってもらって買ってきたりとか。瓶を持って買いに行ったりとか」

昔は調味料や乾物など、様々な容器を持って行って量り売りで売ってもらうことが一般的でした。落語などにも、こうしたシーンは出てきます。

量り売りはSDGsの「海の豊かさを守ろう」、つまりプラスティックゴミを減らすという観点からも、取り組んでいるお店が増えてきていると言います。

容器については、以前はガラス瓶が一般的でしたが今はプラスティック。
昔は一升瓶などはリサイクルの典型的な理想形として、業界内で使いまわされていたのがプラスティックに置き換えられたと指摘したつボイ。

醤油といった調味料やコーヒー・お米・豆やかつお節などの乾物・ドライフルーツやお菓子など、量り売りで買えるお店を見かける機会も増えてきました。

量り売りの店は近くに意外とある?

自分が行ける範囲に量り売りをしているお店があるかどうか、探してみたいと思ったらどうしたらいいでしょうか。

プラスチックを減らす・なるべく使わないで暮らすノウハウやヒントをまとめた情報サイト『プラなし生活』では、日本全国にある量り売りで購入できるお店がずらっと掲載。
生物海洋学者と主婦で運営されており、プラスティックを減らして生活するための様々なヒントを紹介した内容となっています。

小高が東海三県のお店を検索してみると、洗濯洗剤を売っているお店があちこちにあることや、はちみつやお惣菜・精肉・鮮魚など様々なものを量り売りで買えることを知ったと言います。

つボイ「少しでもね、こういう量り売りに興味を持っていただきたい」
小高「ぜひ、利用してみると(量り売りなどに)取り組んでいるお店の方もやりがいが出ると思います」

興味のある方は「プラなし生活」で検索してみてください。

そして「今こそ昔ながらの方法が必要な時ではないだろうか」と締めくくるつボイでした。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年04月27日11時34分~抜粋

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