つボイノリオの聞けば聞くほど

SDGsの観点から考える ロシアのウクライナ侵攻

2月24日に、ロシアがウクライナへ侵攻したニュースは瞬く間に世界を駆け巡りました。
その後の状況をはじめ、ウクライナを脱出しようとする人々の様子や現地の様子などが随時ニュースとして報道されており、心を痛めている人も多いでしょう。

3月2日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、「SDGsと戦争の関係」に関する話題が紹介されました。

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SDGsの努力をぶち壊す戦争

ロシアによるウクライナ侵攻について触れる小高直子アナウンサー。

SDGsには17の目標があり、環境問題をはじめ、人権・教育・医療などさまざまなものがありますが、どれも小さな目標を積み重ねて達成に向けて協力していこうというものばかり。
しかし、これらの目標を一気に潰してしまうのが戦争です。

日本でSDGs活動を行うさまざまな市民組織をつなぐ一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク(以下、略称のSDGsジャパン)は、2月25日に「ウクライナ危機への緊急声明」をホームページ上で発表。以下、ホームページより引用したものを小高が読み上げました。

『「戦争」ではなく「武力」ではなく、「対話」と「外交」で問題の解決を

これは、人類が2度の世界大戦を経験した過去100年の歴史の中から、幾多の犠牲のうえに学んだ叡智です。私たちは、このメッセージを改めて繰り返します。強く、何度も。武力紛争は、あらゆる命、人権、環境、社会、経済にとって最大の脅威です。SDGsを逆行させ、達成を不可能にします』
 

SDGsと戦争

戦争がSDGsといかにかけ離れているかは、日々報道されるニュースやSNSで現地の様子を見ているとよくわかります。
人の命・住む場所・仕事・心の安定といったさまざまなものが奪われています。新たな貧困や差別を生み出すかもしれません。

戦争がSDGsとどのように関連しているか考えることができる本もあります。

伊勢﨑賢治さんと関正雄さん共著の『SDGsで見る現代の戦争 知って 調べて 考える』(学研プラス)は、第二次世界大戦後の戦争や紛争の原因とその後の問題をまとめ、SDGsの視点から見た影響や、SDGsの理念で戦争を防ぐための考え方などが記されています。

「SDGsの視点から見ても、戦争はとても残念なことに違いないこと」と話す小高。
 

1日も早く平和が訪れるように

じっと聞いていたつボイノリオも、重苦しい中コメントします。

つボイ「『誰ひとり取り残さない』というのはSDGsの概念ですよね。戦争は誰ひとりどころか、幾多の犠牲の上に成り立ってるんです。
戦勝国でも数多くの命がなくなってるわけですよ。それで何が戦勝国なんですか。どうしたらいいのかってことですね」

やるせない気持ちになっているのは小高やつボイもですが、リスナーも同じでしょう。

「SDGsのコーナーをやっている最中に、こうした戦争の重い話題が出てくるのは非常に悲しいこと」と小高もコメント。1日でも早く、平和が訪れてほしいと語る小高とつボイでした。

どうかこれ以上の犠牲が出ないように、誰もがSDGsジャパンが出した声明と同じように強く平和が訪れることを願ってわたしたちができる小さなSDGsの取り組みを積み重ねていきたいですね。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年03月02日11時31分~抜粋

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