つボイノリオの聞けば聞くほど

ハサミやペン、左利きが日常で感じている小さな困りごととは?

左利きのスポーツ選手や楽器演奏者は「サウスポー」と呼ばれることがありますが、一般の方にも左利きは一定の割合で存在しています。
左利きの人が感じる不便ついて考えたことはありますか?

2月16日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「左利きの人が抱える小さな困りごと」に関する話題が紹介されました。

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左利きの割合はどれくらい?

小高直子アナウンサーが、前週番組に寄せられていた投稿を紹介しました。

「今日は2月10日で0210をレフトと読んで『左利きの日』だそうです。これに反応したのはまさに私が左利きだから。リスナーさんの『左利きあるある』をぜひ聞きたいです。

ちなみに私は、左で鞄や荷物を持つのでみんなに逆らってエスカレーターは右側に立ちます」(Aさん)

この語呂合わせに、つボイノリオも納得した様子で聞き入ります。

日本の人口の約10%は左利きと言われています。マイノリティーだと思いがちですが、約10人に1人なら学校のクラスに数人いるという感じでしょうか。
ドラマや映画に出る俳優・女優でも、最近ではご自身が左利きということで自然な左利き役を演じる場面も多く見るようになりました。

つボイ「私も領収証を会社名で出してもらう時に見ていると、左利きの方は結構多いですよ」

左利きを見かける機会が多くなってきたのでしょうか。
 

左利きが困る場面とは

「左利きあるある」と言えばどんなことがあるでしょうか?

小高「例えば、食事の時に隣の人と肘が当たる。レストランで、フォークやナイフを並べ直してから食べる。駅の改札でカードを持っている手とタッチする側が逆でヘンテコポーズになっちゃう。カップを取り出すタイプの自販機で、扉の開く向きが左手を遮ることが多い」

どれもひとつひとつは小さなことです。
めちゃくちゃ困るわけではありませんが、右利きを基本に考えられた配置が多く、左利きにとっては「おっとっと…」となる瞬間が多いことが分かります。

他には道具に関する悩みも多く、ハサミや包丁・園芸用の鎌といった多くの刃物は右手で持った時に使いやすい刃の向きになっていたり、ペンで横書きに書く際に左から右へ書いていくと書いたところを手でこすることになり、手の汚れや書いた文字の滲み・こすれやすかったりします。

どれも左利きの人にとっては頷くことばかり。右利きの人が左手でいろいろやってみると、世の中の基準が右利き仕様で溢れていることに気づくかもしれません。
 

利き手に関係なく使いやすいように

最近では、SDGsの「すべての人の不平等を解消する」という考え方の浸透もあり、左利きの人への理解も徐々に増えてきています。

ハサミやボールペンといった文房具をはじめ、彫刻刀や小刀などの学用品・スポーツ用品など右利きの人が右手で使っているのと同じ感覚で、左利きの人が使える商品が多くなってきています。

中には「左利き用のボールペン字講座」を提供する会社も。文字自体が右手で書きやすいようにできているので、左利きにとって書きやすい講座ができるのも納得です。

つボイの関心は、茶道にある様子。

つボイ「お茶の世界がどうやって行くんやろうと思いますね。右利き用でお点前も全部右前提でお茶碗取るにも道具の配置もできてますから。どうなるんやろうと」

深刻な困りごとではないため、右利きの人は「ちょっとやっているうちに慣れるよ」と言いがち。
しかし、ちょっとした不便が引っかかりになる人もいることを忘れず誰もが過ごしやすいようにしていきたいと小高が締めくくりました。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年02月16日11時32分~抜粋

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