つボイノリオの聞けば聞くほど

ワンオペ育児体験?働きやすい社会を目指して男性管理職がリアルを学ぶ

女性が出産後も仕事を続ける場合、職場復帰までの間は育児休暇(以下、育休)を取得することが通例です。
反面、男性の育休取得が進まないという問題も叫ばれている今日この頃。

2月9日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、「ワーパパプロジェクト」に関する話題が紹介されました。

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男性管理職が育児のリアルを勉強

転職サービス「doda」などを提供しているパーソルキャリア株式会社は、会社独自の調査で20代~50代の男女とも60%が「1ヶ月以上の男性育休を希望している」という結果を受けて、男性社員の育休1ヶ月以上を推進しています。

小高直子アナウンサーも、この話題に納得した様子です。

育休推進対策の第一弾として現在、男性の管理職社員が参加する「ワーパパプロジェクト」が実施されているそう。

1月31日~2月14日までの2週間で、育児中の家庭のリアルを知るプログラム体験や、育休取得経験者の赤裸々な声を聞く「ワーパパ・ワーママ社員実態ヒアリング」といったものを行っているんだとか。
 

時間制限のある働き方

プロジェクトに参加している管理職は期間中、通常業務を必ず17時で切り上げる時間制限のある働き方を体験しています。

小高「子育てしていると、預けている保育所に迎えに行かなきゃいけないから。どんなに仕事が途中でも『すみません』って帰らなきゃいけないもんね。それを体験する」

時間制限を通じて、時間に対する焦りや苛立ち・やりたいのにできないジレンマといった感情を体感することにより、組織全体の働き方の仕組みを作る必要性を理解し、自分の原ら着方やマネジメントのやり方を見直す機会になることが期待されています。

時短勤務の人が早く帰れるようにするためには?と考え、協力できるような管理職にならなければと思い行動することが、他の人にとってもプラスになることがあるかもしれない、とコメントした小高。
 

ワンオペ育児も体験

さらに、帰宅してからもリアル体験は続きます。帰宅後は、オンラインワンオペ育児体験が待っているそう。

子育て中のパパ管理職と、育児経験のないチャレンジ管理職がペアになって行います。
パパ管理職は、自身の家庭でこどもの世話が一番忙しい時間帯である平日夜の家事育児をワンオペで体験。

小高「食事の支度をしながらこどもの世話もして、時計を見ながら食事させて明日の準備をしてこどもをお風呂に入れて。台所と部屋も片付けなければならない、全部1人でやらなきゃ!ってのを体験するわけです」

一方、チャレンジ管理職はオンラインでパパ管理職のワンオペ育児体験を見ながら、オンラインでもできるお手伝いをするそうです。

例えば、今日のこどもの出来事を聞く、一緒に折り紙をする、絵本を読み聞かせるなどのオンラインでできるサポートをします。
ワンオペ育児を理解することで、積極的に手伝えることを考えるきっかけになることが期待されるそう。

他には、子育て中の喜びや大変さ、葛藤・周りから言われて嬉しかったことや困ったことなどを赤裸々な声を聞く社員へのヒアリングを行い、これらの体験や情報を管理職が今後のマネジメントへ具体的に生かしていけるようにする試みとなっています。

つボイ「管理職はいろんな経験や知識が必要であって、そういう人の下で若い世代も働きやすいということになるんじゃないでしょうか」

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2022年02月09日11時31分~抜粋

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