つボイノリオの聞けば聞くほど

380万パック以上の牛乳が廃棄される?その理由とは

牛乳は冷たいから、飲むのはちょっと…と感じる人が多い季節になりました。
もともと冬は牛乳消費量が減る季節ですが、今年は例年にない非常事態になっているようです。

12月22日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「牛乳の大量廃棄危機」が話題となりました。

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牛乳が大量に余る危機

「ここ数日、年末年始にかけて牛乳が余って大量廃棄されるかもしれないってニュースが流れてますよね」と小高直子アナウンサーが話題に出します。
岸田総理大臣の会見を、つボイノリオも見たようです。

牛乳は、乳牛から毎日生乳を搾って製造されています。
牛も生きていますので、今日は必要ないから搾らなくてもいい、というわけにはいきません。毎日定期的に搾らないと、乳牛が病気になってしまいます。

小高「これは人間でもそうですよね。授乳期間中ってちょっと放っておくと、胸がめちゃくちゃ痛くてゴリゴリに固くなります」
つボイ「お母さんになった人から、そういう話よく聞くもん」

人間に例えられて、つボイも納得した様子。
消費量に関わらず、生乳は生産され続ける理由がよくわかります。
 

どうして余るの?

なぜ牛乳が余る事態になったのでしょう。

まず生乳は、まず優先的に牛乳などの飲料に使われます。
次に、生クリーム・チーズ・バター・脱脂粉乳などの加工品になるそうです。

例年、牛乳の消費量が多くなる夏の期間は飲料用に生乳が多く使われるため、バターの生産は少なくなり、逆に寒くて飲む量が減る冬の期間は、学校給食もなくなる年末年始もあり、バターの生産が増える傾向があります。

つボイ「これはうまい工夫ですね」
小高「そうです、うまくできてます」

しかし、今年は新型コロナウイルスの影響でホテルや外食・お土産での乳製品の需要が低迷しています。
そのため、工場の処理能力を超えた生乳が供給されてしまう見通しになっているそう。
簡単に「生乳が余っているなら、バターを作ればいいじゃない」というわけにはいかないのです。

具体的には、日本全国で5千トンの生乳が廃棄されると心配されています。一般的なサイズの1リットルパックを1,030グラムとすると、なんと380万パック以上。
 

できる範囲で牛乳を使ってみる

この非常事態に、農林水産省や生産関係者たちが声を上げ始めました。「家庭で牛乳を消費してほしい」と呼び掛けています。東京都の小池知事も、会見で牛乳を飲むパフォーマンスを披露。

農林水産大臣が記者会見で呼びかけたことに呼応するように、クックパッドやDELISH KITCHEN・クラシルといった大手料理レシピサイトでも、牛乳を大量消費できるレシピの特集が組まれています。

小高「つボイさん、牛乳を使ったお料理何か思いつきます?」
つボイ「牛乳鍋」

小高は他にもグラタン・シチューをはじめ、ケーキやプリンなどのお菓子作りには牛乳が欠かせないと紹介。家でチーズを作れることも披露していました。牛乳はそのままでは冷凍できませんが、ホワイトソースにすると冷凍可能です。

小高のおすすめメニューはお好み焼き。普段はお好み焼き粉を水で溶きますが、牛乳で溶くと美味しいんだとか。

食品を余らせず大切に消費することは、SDGsの理念とも合致します。牛乳レシピを活用して、美味しい食事作ってみてはいかがでしょう?

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年12月22日11時29分~抜粋

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