つボイノリオの聞けば聞くほど

今年の漢字だけじゃない!2021を表す漢字あれこれ

日本漢字能力検定協会が13日に発表した、今年の漢字は「金」。

金メダルなどで東京オリンピック・パラリンピックが沸いた一方で、コロナ禍に関連した給付金などにちなんだもので、良い面も悪い面も表す1字でした。

そして21日、住友生命保険は今年の世相をあらわす創作四字熟語について、優秀作を発表しました。

12月23日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、パーソナリティのつボイノリオと小高直子アナウンサーが、創作四字熟語の話題を元に、漢字についてあれこれと紹介しました。

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創作四字熟語にもコロナの影が

創作四字熟語は今年で32回目、過去最多となる2万4千件以上の応募があったとのことですが、その中で優秀作の1つに選ばれたのが、「七菌八起」と書いて「ななコロナやおき」。

もちろん「七転八起」とかけていて、新型コロナ感染者数の増加と減少を繰り返している現状を表しています。

ようやく感染者数が収まってきたと思ったら、最近ではオミクロン株の広がりで、また新たな波が来るのかと不安に感じるところ。

しかし、何度コロナの波が押し寄せてきても、また立ち上がってがんばっていこうという意志の表れともいえます。
今は第5波まで来ましたが、この漢字のように第7波は来てほしくないところです。

厳密に言うと、ウイルスと細菌は異なりますので、本当は「七菌」ではないのですが、ウイルスを表す1文字の漢字がないため、難しいところですね。
 

ウイルスを漢字にすると?

ここで医学と漢字の関係について、歴史好きのつボイがウンチクを語りました。

つボイ「佐渡出身の伊之助という、司馬凌海という人が全部ポンペという人から横文字のやつを瞬時に聞いて、全部漢字に直して漢文で表現したというのが、今の医学用語のほとんどです。

昔の漢方用語プラス新しい用語というのは、全部伊之助が幕末に考えたわけです。
ウイルスという観念がまだなかったもんですから、そこに当てはめる漢字がないんです。

これはチャンスですよ、みなさん。ウイルスにどんな漢字を当てはめるか」

もし今、司馬凌海がいたら、どんな漢字を当てはめていたのでしょうか。
 

自分で漢字を作ってみよう

また、創作四字熟語とは別に、創作漢字コンテストというものが開かれており、こちらは実際には存在しない1文字の漢字を考えるというもので、今年で12回目。

優秀作に選ばれた2作品のうち、1つは「酒」という字のさんずいの部分を「ノン」と縦に書いたものに置き換えたもの。
これは「ノンアルコール飲料」を表しています。

もう1つは小学1年生の女の子が考えた漢字で、「色」の上にある「ク」の部分を数字の「7」に置き換えたもの。
これはなんと読むかというと、「7色」ということで虹です。

優秀作の他にもいろんな漢字があり、例えば「塩」の土へんの部分を「プラスマイナス」を縦に並べたものに置き換えて「塩加減」としたものや、「惑」の口とーの部分を「戸」に変えて、「戸惑う」を1文字にまとめたもの。

漢字の本場、中国でも伝わらない漢字になりそうですが、つボイは「この漢字は中国の方でもわかるのではないか」といって紹介した漢字は、「持」という字の点の部分を抜いて「忘れ物」と表現した漢字。

あらためて、私たちの身の回りには漢字が多数あふれていることがわかります。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年12月23日09時42分~抜粋

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