つボイノリオの聞けば聞くほど

政治資金でほら貝を買ってもいいの?

番組で取り上げた小さなニュースから、ひとつのワードが注目され、話が広がり、どんどんおたよりが届いてつながっていくことがあります。

12月9日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』でそのワードは「ほら貝」でした。「政治資金でほら貝を購入した」というニュースからそれは始まりました。

つボイノリオと小高直子アナウンサーがおたよりを読み上げます。

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政治資金でほら貝

発端はAさんのお金の話についてのおたよりです。

「維新の杉本議員、政治資金でほら貝を購入。2020年に購入したことが8日、判明しました。購入理由としては、選挙で出陣式のときに使う」(Aさん)

つボイ「ほー、ほー、エイエイオーという時にこれが必要なんです」

ところが、ここで問題が生じます。トランペットでもホルンでもすぐには鳴りません。鳴らすには技術が必要です。

「やろうとしたがうまく吹けず、飾りになってしまいましたと説明しているそうです。
収支報告書によると、このほら貝は京都府内の店から2020年11月に43,230円で購入」(Aさん)

つボイ「京都ですが詳しくいうと福知山です。ほら貝みたいな海産物は海のそばで売っているようなもので、あんな海のないような福知山で売っとるんや」
小高「ほぼ楽器になっていますから」
 

ほら貝は必要?

お金の問題でまず大事なのは、ちゃんと記録として残っているかどうかです。

つボイ「ちゃんと収支報告書に記載されている。それを見て、これいるとか、いらんとか僕らが後で判断したらいい。杉本さんはきちんと記載していた。これが大事です」

事務所も認めていて、こういうのが出陣式にあればいいと、あまり考えないで買ったと言ってるそうです。

ところが、難色を示しているのは、維新の松井さん。記者会見のときに、「有権者が納得できるものでないと政治資金の使い道はいかんと思うので、ほら貝はどうなの?」ということです。

小高「ほら貝がいいと思うかどうかは有権者に託されている。どうなんでしょうね」
 

ほらを吹く

「ほら貝といえば、毎年実家のある寝屋川市の成田山、お正月に坊さんが鳴らしております。三重県に夫と登山に行った時、道端でおっさんが高らかに鳴らしていました」(Bさん)

ほら貝の思い出が寄せられました。なんとなく、ほら貝は人をひきつけるものがあるようです。

Cさんからはこんな疑問も寄せられました。

「ほらを吹くという言葉がありますが、どういう由来ですか?」

そう思うと気にかかります。小高がこれに答えます。

「これはもともと山伏が山中での連絡とか獣除けとかに使っていたり、そこから転じて、軍隊が出発するときとかに鳴らしたりしていました。
見た目以上に大きな音が出るということで、そういう使われ方をしていたのでしょう。

そこから転じて、予想外に大儲けする、見た目以上の価値が出る、さらには大袈裟なことを言うという話になったといいます」(『語源由来辞典』より)

そこで小高は思いつきます。

「だから今どきの政治家さん、出陣式でほら貝を吹くと、違う意味にとられかねないね。ほら吹き出陣は政治家にとっていいのか、悪いのかはあるかもしれないね」

確かに政治家に「ほら」はタブーのように思われます。
 

意外と高い

ここでお金の話に戻りましょう。

つボイ「4万は、ほら貝のランキングとしては安い方、10万、20万もある中です。それ自体が無駄なのかもしれないが、でも買うとなると結構安いものを選んでいます」

それを裏付けるようなおたよりも届いています。

「今ほら貝は値段が上がっていて大きいものは10万超えるものはいくらでもあります。私の持っているほら貝は6万円中くらいのサイズです」(Dさん)

小高「持ってるの!吹けるの?」
つボイ「ほら貝くらい持たずしてよくこの世の中を渡ってるな」
小高「それをほら吹きいうの」

「最近は登山に行ったとき山で吹いています」(Dさん)

小高「この人に頼めばよかったわ」
つボイ「選挙の時にお金払っていいのはウグイス嬢までなんです。選挙のほら吹き要員は規定はないです」

このとき小高の頭には大きな疑問がわきます。

小高「ほら貝って食べられるの?」
つボイ「……。一度『ニュースのつボ』でやる? ほら貝の相場、どう食べるか、やったらええやん」
小高「ほら貝で水着はできるの?」

つボイは小高の広がる好奇心についていけません。

「この番組は話題広げ過ぎや。なんで政治のことがほら貝までいく、いう話や。困ったもんやな」
 

ほら貝のお刺身

「豊橋には日本で唯一といわれる、ほら貝の専門店、『ほら貝ショップ穂の国』というのがあります」(Eさん)

「鳥羽水族館に行った時、その帰りに駅前でお昼ご飯を食べたお店、ほら貝のお刺身メニューがありました。食べとけばよかった!」(Fさん)

どうもお刺身で食べられるようです。

「和太鼓の演奏をしていますが、和楽器販売店であればほら貝は購入できると思います」(Gさん)

つボイは「福知山もそうかもしれんね」と推測します。

やっと「政治資金で京都でほら貝を購入した」というニュースに戻ってきました。ほら貝がひとり歩きしてみんなの想像力を掻き立てたようです。
(みず)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年12月09日09時42分~抜粋

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