つボイノリオの聞けば聞くほど

修学旅行でSDGs研修?漆塗り職人の未来を話し合う

修学旅行といえば、枕投げや友達と楽しく話したことなどが思い出に残りがちです。
最近の修学旅行では、一見難しそうなSDGsのテーマをわかりやすく学び、話し合う研修があるようだと、リスナーから投稿がありました。

12月1日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「修学旅行でSDGs研修」について紹介されました。

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修学旅行で研修?

以前この番組に寄せられた投稿について説明を始めた小高直子アナウンサー。

小高「以前、『娘さんが修学旅行でSDGs研修なるものを体験してきた』というおたよりがありましたよね」

聞いていたつボイノリオも、覚えていた様子。

つボイ「あの時、何するの?どういうこと?って言ってましたから」

リスナーから続きが届きました。

「(娘が)帰宅した後に、嫁さんが事情聴取をしているのをこっそり聞いていました。どうやら伝統工芸などの後継者不足の解決策と、若い世代にどう受け継いていくか、興味を持ってもらえるかという壮大なテーマを持って学習してきたのがわかりました」(Aさん)

思った以上に真面目な内容に、つボイも小高も驚きます。
 

後継者不足について話し合い

「娘たちのグループは漆塗りの職人さんについて話し合い、結果『漆のキャラを作ればいいんじゃない?』となり、漆君なるキャラクターを作ったようです。
内容はどうあれ、後継者不足にどの業界も悩んでいます。この試みが浸透して少しでも力になればと思うと同時に、これぞ究極の修学旅行だなと感心しました」(Aさん)

つボイ「まさに学を修めていますね」

つボイの修学旅行の思い出は枕投げなど、遊んだことしかなかったようです。

この取り組みが広がって、後継者不足に悩む業界の力になればと思ったAさん。

Aさんの娘さんグループが作った漆君のキャラクター設定は、寿命が20年で全身傷だらけ。これは、漆の木の寿命が20年であること、そして漆の採取で幹を傷つけることに合わせた設定なんだとか。
 

楽しく学べるきっかけに

漆君のキャラクターも送られてきたため、実際に手に取った小高もクオリティーの高さにはびっくり。

小高「娘さんたちが考えたデザインじゃなくて、ちゃんとどこかの自治体がやったのかな?ってくらいとても良くできたものですね」

漆のお椀の顔に漆の木の身体、お椀の上には新芽が出ているデザイン。漆の木の寿命20年が尽きると、新芽が次の漆の木になっていくという設定に、まさに次世代へ繋いでいくということにも掛けてあるそうです。

Aさんの娘さんが通う半田中学校の先生にもお話を伺ったところ、テーマは7種類あったそうです。他にもフェアトレードや観光・食品ロス・障がいがある人との交流・新しい農業の形・京都のお寺を考えるなど様々なテーマがありました。

選んだテーマに沿って研修を受け、話し合い、自分たちが考えたことをまとめるという内容でとても興味深いもの。

つボイ「私は『老舗旅館の女将さんとこれからの観光を考えるツアー』に興味がありますね。女将さんに…」
小高「なんでやねん」

こどもたちが社会の問題を自分たちに近いこと捉えて考えることが、将来の行動や選択に繋がり、SDGsに近づいていくのかもしれませんね。楽しみながら勉強できる機会は、こどもだけでなく、大人にもあるとよさそうです。「修学旅行でSDGs研修」の紹介でした。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年12月01日11時32分~抜粋

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