つボイノリオの聞けば聞くほど

笑顔で対応。世話焼きのアマチュアに教えられるプロカメラマンの本音は?

大きなケガや病気を治療する際に避けられないのが麻酔。
麻酔がなければ耐えられないほどの痛みを伴うとも言え、その体験談は痛々しさにまみれています。

11月30日『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「麻酔のコーナー」では、医者が自分自身を診療する投稿などを、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介していきます。

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足の骨折には気をつけよう

「皆さん局部麻酔というものをご存知でしょうか?身体全体ではなくピンポイントで行う麻酔です。はっきり言って効きません」(Aさん)

Aさんは足を骨折した時、半身麻酔で手術をしたそうです。

「手術前の看護師さんに『痛々しいな』と言われた時には『実際に痛いんじゃ』と叫びそうになりました。
手術中にはガーガーガーという音が響いておりました。後で親に聞くと3時間かかったらしいです。辛いリハビリの日々。足の骨折は地獄です」(Aさん)

小高「局部麻酔は意識があるからね。聞こえてくる音の恐怖いうのもありますよね」

つボイ「この方は若いからいいんでしょうけど、高齢の方は死活問題になります。気をつけないかんですよ」

小高「ガーガーって何の音だったんだろうね?」

つボイ「骨を削ってる。身を切る痛みじゃなくて、骨を切る痛みや」

小高「それは痛いねえ」
 

同業者は意識する

「以前、歯医者さんが同業者であることをカミングアウトすべきかどうか迷っていらっしゃいました。が、たぶんバレてると思います」(Bさん)

Bさんの娘が風邪をひいて近所の内科に行くと、「この薬とこっちの薬とあるけど、どっちが良い?」と聞かれるそうです。

「保険証を見て薬局に勤めていることがわかり、カルテの備考欄に記載されているらしいんです。
しかし、うちの娘は薬剤師ではなく事務仕事。そんなことを聞かれても、なんのことだかさっぱりです」(Bさん)

つボイ「ちょっとお医者さんも気にするんだ」

小高「同業者だと緊張するんでしょうね」
 

私、プロですが

同業者だとやりづらいという内容から、同業者の話題に移りました。

「私、これでもお金を頂いて写真を撮影している一応プロの写真屋でございます。同業者でなくてもやりづらいことありますよ」(Bさん)

例えば岐阜県根尾村の銘木、薄墨桜を撮影する際のこと。
アマチュアカメラマンのおじいちゃんが細々と指南をしてくるそうです。

「仮にも写真撮影を生業としている私です。『それぐらいわかっとるわい。いろいろわかった上で、目指す絵があって、ここでこうやって撮ってるの!』と心の中で叫びつつ、笑顔で会釈をして、そのまま撮り続けるわけでございます」(Bさん)

電車を撮りに行っても、指南して来る撮り鉄がいるそうです。
 

複雑な胸の内

Bさんのおたよりの続き。

「素人でも上手い人はいるので全面的には聞き流してはいません。話を聞いて納得できることがあれば自分でも試します」(Bさん)

つボイも似たような経験を過去に語ったことがあります。ペンションに行った時のこと。食事が終わって、談話室にみんなが集まって来て、いろんな話が始まりました。

その話題ならこうしゃべると盛り上がる。他の人がしゃべり出すと、それだったらこうしたほうが盛り上がる。と、つボイは話を引き取って盛り上げていたそうです。

すると、ある人から「あんたプロなったらええのに」と言われたそうです。
その人はつボイノリオと知らず、素人と思って聞いていたようです。

つボイ「やりづらいもんですわ。お医者さんだったら医師免許を見せればいいんですよ。
写真屋さんや私らみたいなものは免許でやってるわけじゃない。だから、自分で黙ってたらあくまでも素人です。頑張りましょうね」
 

いい方法が見つかったのに

次は医者が自分で治療する話です。

「脳外科手術は無理だけれども、肛門手術も無理。しかし肛門についてはできることがありました」(Cさん)

2018年イグノーベル賞受賞案件です。
長野県の総合病院の医師が、苦痛のない大腸内視鏡検査の方法を思いついたそうです。
自ら座った状態で、カメラを肛門に挿入して検査を行ったところ、驚くほど容易にできたということです。

「しかし病院では、恥ずかしがって、座った状態で受けたがらない人が多く、採用されていないようであります。確かに面と向かって股を開き、カメラを挿入されるのは恥ずかしいですよね」(Cさん)

つボイ「顔が向こうに行ってますから」

小高「なかったことに出来るけれども、面と向かってだと…」

つボイ「はい、今から入れますよ。この辺かな?今日はいい天気ですね。お子さん大きくなられましたね」

小高「そんな世間話はしないでしょうけど」

面と向かって肛門にカメラを入れられながらの世間話も気まずそうです。楽な検査方法なのに受け入れられず。理想と現実の違いはこういうところにもあるんでしょうね。 
(尾関)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年11月30日10時03分~抜粋

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