つボイノリオの聞けば聞くほど

振込詐欺を直前で回避!でもそれよりショックなことが…

手を変え品を変え、いまだになくならないオレオレ詐欺。
被害に遭わないためには、新しい手口の実例を知ることも重要です。

11月10日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、リスナーから寄せられた詐欺の体験談を、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介していきます。

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逆なりすましで撃退

20年ほど前の体験談です。

「『お母さん、○○(娘の名前)だけど』と電話。その時、娘は仕事休みで部屋で寝てました。
そもそも声が違うし、『○○だけど』とはうちの子は言いません。『その子はうちにいますけど』と言ったら切れました」(Aさん)

さらに後日、今度は男からAさん宅に「○○さんいますか?」と電話が。
娘は留守だったので「はい、私です」とAさんがなりすまして出ると「金を返してくれ」と言い出します。

「それを『わかってるやろな』とか回りくどい口調で言うのでわけがわからず、『私、○○の母です』と言うと、『なりすましなんてありえない』と言って、自分のことは棚に上げて電話を切りました」(Aさん)

つボイ「悪い奴らは、悪いことされた経験がないもんやから、意外に弱いねえ」

小高「今どきはお金持ってる子もいるから、脅かせば巻き上げられると思ってるのかもしれない」

「あれはなんなんでしょうね?凄まれたら身に覚えがなくても金払うとでも思ったんでしょうか?
2回とも娘の名前を言ったので、恐らく名簿を手に入れて電話してきたものだと思います」(Aさん)
 

相手は名前を言ってくる

「私の母にも電話がかかってきました。驚いたことに、この犯人は弟の名前を語ったことでした。

母は70代後半ですが、免許証更新高齢者試験で満点を取るようなしっかりした人。話に矛盾を感じて詐欺だと見抜き、相手にしなかったそうです」(Bさん)

つボイ「この頃は実際にいる息子さん、娘さんの名前を言ってくるということを頭に入れといて欲しいです」

小高「騙されずにホッとしている直後に『警察です』って来て騙すっていう手口を映画『老後の資金がありません』で観ました」

つボイ「映画は観とかないかんねえ」
 

ジェンダーフリーの時代

「オレオレ詐欺という言い方ですけども、オレオレと言うのはジェンダーフリーの観点から不適切な用語ではないでしょうか。

『俺私詐欺』もしくは『俺私X詐欺』と言わないといかんのじゃないですか?」(Cさん)

小高「オレオレ詐欺と言いながら、娘を騙るのもあるけれど」

つボイ「男ばっかりが犯罪をやるという、そんな固定概念ではいけませんよ」
 

アメリカ、ブラジルの詐欺

「アメリカでも特殊詐欺は結構あるようです。手口の例としては税務署からの電話を装ったものです」(Dさん)

この電話を、洋画の吹き替え口調で読んでいくつボイ。

「あなたの税金が2,000ドル支払い不足になっています。支払期限がかなり過ぎています。すぐにこちらの口座まで送金してください。
そうでないと警察がすぐにそちらに行き、あなたは逮捕されることになります」

「また海外のオレオレ詐欺は、『僕誘拐されちゃった、助けて』と誘拐されたこどもを装う詐欺も横行しているという事です。

余談ですが、ブラジルではオレオレ詐欺は、エウエウ詐欺と言うらしいです」(Dさん)

つボイ「エウ・ソー・ジャパニーズ。私は日本人です。エウ・ソー・ノリオ。私はノリオです。エウっていうのは私。エウエウ詐欺」

小高「本当にそう言うかどうかはわかりませんけど」
 

韓国の詐欺

「韓国でのオレオレ詐欺の名前は、ボイスピッシンと呼ばれております」(Eさん)

小高「ボイスフィッシングの韓国読みですね。和製英語ってありますけど、韓国語製英語みたいなものです」

日本で多発したオレオレ詐欺は、台湾にも飛び火して、2006年頃には韓国でも問題化したそうです。その後は中国へ。

「ハングルサークルの仲間内で、オレオレ詐欺、は韓国語で何と言うんだ?と話題になりました。調べたらナヤナ詐欺とかナヤナヤ詐欺とかでした」(Eさん)

小高「まんまオレオレと言う意味ですね」

「しかし今は普通に電話詐欺、チョナ詐欺とか言います。これは韓国Wikiにも載っております」(Eさん)

つボイ「日本人だけじゃなくて、どこの国でもこの手に騙される」

小高「悪い人が考えることはどの国も同じなんですかね」
 

まさに詐欺の現場に遭遇?

「私は自営でございまして、自らの、会社ビル及び社員の皆の障害など諸々の保険代金53万円を振り込みに郵便局に行きました。ところが…」(Fさん)

「50万円以上の振り込みは会社の戸籍謄本が必要となります。持っておられますか?」と局員に言われたFさん。
「いやいや、私、ただ振り込みに来ただけで、そんなん持っとるわけないでしょう」となり、「お客様、そうなりますと、ちょっと振り込みは…」という展開に。

「あれ?これ、もしかしたら俺、詐欺に引っかかった?被害者のおじいちゃんの立場になっとるのかな?

気がつくと女子職員さんの隣に男性職員さん。私の斜め後ろにも男性職員が。まさに詐欺被害をくい止めようとしている場面に遭遇してしまったのかな?」(Fさん)

小高「窓口であわや行員さんが止めてくれたって、最近よく聞くもんね」

Fさんは、これ以上いると、お巡りさんも来そうだと思って、ひとまず会社に戻ったそうです。

「私、自分では若いはずなんだけど。中年ぐらいだと思ってたんですけども、『おじいちゃん、あのね、それはね』みたいな対応されました。おい、詐欺どうこうよりそっちの方がショックやったわ」(Fさん)

「振り込みの被害には遭わなかった話ですが、これもある種の被害ですよね」と言うつボイノリオでした。皆さんも気を付けましょう。 
(尾関)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年11月10日10時01分~抜粋

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