つボイノリオの聞けば聞くほど

大衆から見たノーベル賞の価値とは?

米プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎さん(90)がノーベル物理学賞を受賞しました。

この話題から10月8日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、ノーベル賞に関する投稿が多数寄せられました。
つボイノリオと小高直子アナウンサーがおたよりを読み上げます。

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受賞は忘れた頃にやってくる?

ちなみにノーベル賞といえば、毎回、名前が出るのがこの方です。

「また村上春樹さんが選ばれませんでした。毎年、最有力候補と取りざたされているにもかかわらず、お気の毒としか言えません。

でも、ノーベル物理学賞の真鍋氏のように60年近く前の功績が認められたという気の遠くなるような話にくらべれば、まだまだ10年、20年早いと言われても仕方ないかもしれません。受賞は忘れた頃にやってくるかも」(Aさん)

つボイ「真鍋さんも今から50年、60年前に温暖化を言っていた人です。誰もそんなことを言ってなかった。村上さんもあの頃にノルウェーには森があるよと言い続けていた人です」

小高「そういうことを言っていたわけじゃない」
つボイ「失礼しました」
 

「光格子時計」は買わない?

今回受賞にはいたりませんでしたが、候補の中にもすごい方がいらっしゃいます。
東京大学教授の香取秀俊さん(57)です。

「数百億年に1秒しか狂わない光格子時計を提案しました」(Bさん)

この投稿に思わず「これこそわからない」と漏らすつボイ。

つボイ「今の時計で十分わかるのに、そこまで正確にしてもらわんでも」

小高「それは私たちの日常生活はそうだけど、ノーベル賞レベルの研究にはそういう正確さとか必要になってくるんじゃないの」

つボイ「これ売ってても俺は買わんぞ。今の時計で十分やから」

なかなか偉大な研究を庶民が理解するのは難しいようです。
 

研究は楽しい?

真鍋淑郎さんは、受賞を機に発言が注目されています。

「真鍋さんは研究は楽しくて仕方がなかったとおっしゃっています。素晴らしいですね。
僕は楽しくやっていたら怒られましたけど。むしろ我慢してやることが正しいって感じでした。
だから昔は『アリとキリギリス』の童話を読み聞かされたんだと思います」(Cさん)

小高「楽しいイコール楽をするではないですからね。自分の目の前にある困難に打ち勝って乗り越えていくことをつらいことと思わずに、楽しいなと思ってやろうという意味ではないでしょうか」

つボイ「この辺り、難しいニュアンスなのでみなさんもそれぞれ感じ取っていただきたいと思います」
 

プリンストン大学

現在の真鍋さんはアメリカのプリンストン大学上席研究員ですが、この大学名に反応した方からの投稿です。

「寅さん第10作で『とらや』に下宿している東大助教授の岡倉さん(米倉斉加年)が、近所に住む幼なじみのお千代さん(八千草薫)に恋をして何も手がつかなくなりました。

そんな時アメリカの大学に栄転の話が来ました。
岡倉さんの上司の教授が『アメリカにはいつ行くんだい』と聞いたら、お千代さんのいる東京にいたい岡倉さんは『あれは断ります』。

(上司が)『断る?プリンストン大学をか!』と怒ったように言いました。
これでプリンストン大学はすごい大学だと思いました」(Dさん)

つボイ「プリンストン大学はすごいと言いますが、私も八千草さんをいいと思う年代です」
 

なんでアメリカ国籍なの?

真鍋氏の国籍がアメリカということが気になる方もいるでしょう。

「真鍋氏のノーベル賞はすごいことですが、これって会社に例えれば、あのライバル会社の優秀な社員はもともとうちの社員だったんだな、なんで会社出て行ったんだろう。それにライバル会社からうちに来て活躍した社員っていないしな、というような会話とつながりませんか」(Eさん)

つボイ「ようあるもんな」

「こういう時こそ、真鍋先生がアメリカで研究をされている理由を考えてみるべきではないでしょうか。
日本でも先生の研究の重要性はわかっていても、研究費がなくて環境が整えられなかったとしたら、とても残念なことだと思います。(Fさん)

小高「今のこういう研究をされている方の環境はどうなんだろう。今後何十年か先にノーベル賞がもらえるような基礎研究って、しっかりできる環境にあるのかなという問題ですよね」

以前、事業の仕分けが問題になりましたが、目先の結果だけを判断材料にしていたのでは、ノーベル賞を生むような研究はできないかもしれませんね。
(みず)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年10月08日10時03分~抜粋

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