つボイノリオの聞けば聞くほど

枝ごと粉砕、放置された茶の木を味わう「三年晩茶」とは

耕し手がいなくなって荒れた茶畑。
放置されて問題になっていた茶の木を丸ごと粉砕してできたのはなんとお茶でした。

9月29日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「里山保全から生まれたお茶」について紹介されました。

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木のかけらみたいなお茶?

小高直子アナウンサーがつボイノリオに「お見せしたいものがあるんです」と何やら袋に入ったものを手渡しました。

小高「つボイさん、これなんだと思いますか?」

つボイ「これは何ですかね…木のかけら?」

つボイが受け取った袋の中には、乾燥した木のかけらや小枝が入っているようで「カサカサ」と袋を振ると乾いた音が聞こえてきます。

小高「見た目は木のかけらに見えますよね」

ここで小高から答えが明かされました。

小高「実は、これお茶なんです」

つボイ「香りはやっぱり良い香りが漂ってきますよ、これ」

番茶じゃなくて晩茶

小高が持ってきた木のかけらが混じったお茶は「三年晩茶」というお茶でした。

小高「晩茶のバンは朝昼晩の晩です」

つボイ「番茶の番じゃないんですね」

このお茶は岐阜県七宗町(ひちそうちょう)が取り組んでいる里山保全の活動から生まれたもの。
七宗町はお茶の産地として知られ、町内には茶畑が広がっています。

小高「茶畑があることで、野生動物がすむ山と人の住む里の緩衝地帯である里山の機能を果たしてきたんです」

しかし、後継者不足などで耕作放棄された茶畑が増加。害獣が住み着いたり、不法投棄されたりして問題になっていたそうです。
何とかしようと考えてできたお茶だったのです。
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放置された茶の木を利用したお茶

3年以上放置したお茶の木を根元から枝ごと切り取って、葉っぱも枝も丸ごと粉砕し焙煎してできているとのこと。

そのため木の枝のようなかけらも入っており、お茶のいい香りもすると明かされました。

削ったお茶の木を焙煎する時は、お隣の美濃加茂市で荒廃した里山の整備事業で伐採された木からできた薪を使用しているそうです。

つボイ「無駄がないね」

スタジオには、お茶の木を刈り取る風景写真も用意されています。

つボイ「お茶の木ってすごく大きいよ、これ!放置してあるもんやから人の背丈超えてますよ」

小高「人の腰くらい?」

つボイ「人の背丈ははるかに超えてます!」

写真をよく見ると、木を刈り取っているおじいさんの倍くらいの高さがあることに気づいて、2度びっくりしたつボイと小高。
 

気になるお味は

気になるのがお茶の味。つボイも「気になりますね」と興味津々。淹れたものが用意され、つボイが試飲します。

飲み方は、鍋ややかんで10分くらい煮出すか、熱湯を注いで1時間待って飲むんだそう。

つボイ「お番茶の味がしますけど、プラスアルファちょっと違いますよ」

香りが独特と小高も匂いを嗅ぎながら解説します。

つボイ「こういう自然と言いますか、環境をですね。里山保全とかの意味合いがあるってこともお茶と一緒に味わいたいですよ」

里山保全から生まれた三年晩茶ついての紹介でした。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年09月29日11時34分~抜粋

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