つボイノリオの聞けば聞くほど

洋服が紙に変身?ありそうでなかった仕組みとは

洋服をはじめとした布類のリサイクル率はとても低いのが現状。何とかしようと試行錯誤を重ねた結果、改善の希望が見えてきたようです。

9月22日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「洋服を紙へリサイクルする取り組み」について紹介されました。

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洋服をごみではなく資源に

小高「今日は、この方が紹介してくださいます。平野裕加里さんです!もしもーし?」

今回はタレントの平野裕加里が電話で出演して紹介します。

つボイ「いろいろ社会的なアンテナを張って関わっていらっしゃるなという感じですね」

平野「今回は洋服がごみになって廃棄されると言うことで、ごみじゃなくて資源にしようという取り組みにいま関わってまして。スタジオにポストカードとパンフレットを届けてるんですけど」

手元を確認した小高とつボイ。

小高「ありますよ」

手に取った小高、「可愛いですね、ねこちゃんのポストカード」と興味津々のようです。
 

ポストカードの原料は…

平野「そのポストカードは『アートポストカード』と言って、薄いタッチのものとか、はっきりした絵のものとかあるんですけど」

いろいろなポストカードを見て、小高も興味を惹かれたようです。

平野によれば、これらのポストカードこそ、元々洋服だったものを解体した繊維のごみを使った紙で作られているとのこと。
話を聞いて、びっくりして手元にあるポストカードを確認したつボイと小高。

平野「このきれいな印刷、色も出ていて。これだけできますよ、ってことを皆さんにみていただきたくてアートを印刷しているんです」

小高「言われないと、布から出たリサイクルのポストカードってことはわからないですね。きれいです」

改めてポストカードを確認してみますが、どこから見ても紙と変わらない質感と発色に驚きを隠せないようです。
 

繊維を循環させる仕組みを構築

印刷してきれいに見える紙ができるようになったということで、9月9日に記者会見で取り組みを始めたことが発表されたそう。

平野「洋服や布のリサイクルが進んでいないという話はこの番組でもされてると思うんですけど。世界のごみの14%が捨てられた服などの繊維なんですよ。すごい量です」

繊維から繊維にリサイクルしようという動きもあるものの、繊維から繊維へのリサイクル率は17.5%。残りは捨てられているのが現状だと言います。そこで目をつけたのが紙。

紙はペーパーレスと言われるようになってきたものの、まだまだ活用されているだけでなく、紙のリサイクル率はとても高い水準で67%だそうです。

洋服を紙にすればいろいろな人が使い、使った後もリサイクルされ、紙や繊維・建材やエネルギーなどに循環できるような仕組みを作ったのが、一般社団法人サーキュラーコットンファクトリーです。
 

洋服のリサイクル率アップのために

スタジオに届けられたものにパンフレットもありました。
もちろんこのパンフレットも繊維からできています。ポストカードのような硬い質感の紙からパンフレットのような柔らかめの紙まで作れることに感心する小高。

平野「もっと分厚い画用紙のような紙や、和紙もあるんです。今の段階では白いコットンを中心に集めているんですけど。Tシャツとか柔道着とか、シーツなどを集めて工場で細かく粉砕して作っているんです」

小高「紙から紙はよく聞きますけど、布が紙になるのは初めて聞いてびっくりしました」

つボイ「私もびっくりしてます」

技術的に難しく、今までは繊維を少し入れると言うものはあったそう。しかし「50%以上入っていないと繊維から作ったと言えないんじゃないか」と試行錯誤を重ねてできたとか。

現在は繊維が70%以上のものや100%のものもあるそうですが、まだ販売できるレベルではないため「50%以上繊維を配合」としているそう。

今後、洋服を紙にリサイクルすることが当たり前になれば、ごみももっと減らせそうです。
以上、洋服の繊維から紙へリサイクルする取り組みのご紹介でした。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年09月22日11時32分~抜粋

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