つボイノリオの聞けば聞くほど

地震に対応してる?会社やマンションのエレベーターをチェック

9月1日は防災の日ですが、これは1923年(大正12年)に関東大震災が発生したことに由来しています。

そして、『つボイノリオの聞けば聞くほど』が放送されている東海地方では、1959年(昭和34年)の同じ9月に伊勢湾台風で大きな被害を受けました。

さらに、南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率は70~80%といわれているため、不測の事態に備えておかなければなりません。

そこで、9月23日の放送では休日特集として「防災」を取り上げ、名古屋大学減災連携研究センターのセンター長、福和伸夫先生に災害の歴史とこれからの防災・減災について、お話を伺いました。

いくつかのお話の中から、ここでは「エレベーターに乗っている時に地震が発生したらどうすべきか?」というお話を取り上げます。

[この番組の画像一覧を見る]

乗ってる途中に地震が起きたら?

地震が起きる直前、携帯電話に緊急地震速報が流れるしくみになっていますが、実はここまでのシステムを持っているのは、世界の中で日本だけだそうです。

ただ、これは震源から距離がある場合に有効であって、直下型地震には有効ではありませんので、そこは注意しないといけません。

では、エレベーターに乗っている時に、緊急地震速報を知った場合、どうすれば良いのでしょうか。

小高直子アナウンサー「とりあえず、しゃがみそうですけど」

福和先生「エレベーターの中でしゃがんじゃダメですよね」

つボイ「最寄りの近い階(のボタン)を押す」

気が動転してとっさにボタンが押せないかもしれませんが、ボタンをすぐに押せるかどうかが、中に閉じ込められるかどうかの分かれ目となるそうです。
 

救出までにかかる時間は?

では、閉じ込められてしまった場合、救出までどれぐらいの時間がかかるのでしょうか。

つボイ「来るまで待ってたらええかと思うんですけど、歳をとってくると頻尿気味なもんですから、早よ見つけて欲しいなと思うんですよ」

愛知県だけでエレベーターは5万台ほどあるため、大規模な地震が起きると、範囲が広いため、閉じ込められる台数は何万台にものぼります。

普段エレベーターの故障などで閉じ込められた場合でもすぐ救出されますが、一気に何万台が止まるとなると、すぐには助けることができません。

南海トラフ地震の場合は直下型ではないため、まずは「緊急地震速報の音を聞いたら、すぐに階数のボタンを押す」と覚えておきましょう。

ただ、気をつけなければいけないのが、超高層ビルのエレベーター。

中には高層階用として、一部の階が止まらない、ボタンがないようになっているため、タイミングによっては、すぐに止められないこともあるので要注意です。
 

エレベーターの隅にある箱は何?

なお、救出には1週間かかる可能性もあるそうで、そうなると、先程のつボイの頻尿の話になると、男性ならそのままそこで…となってしまいそうです。

そこで、最近ではエレベーターの隅に三角の入れ物が置かれている場合があるのですが、ご存知でしょうか。

これはお年寄りが座って休憩するためのイスではなく、防災キャビネットといって、非常用食料や簡易トイレ、救急用品などが入っているのです。

お住まいのマンションや勤めている会社のエレベーターにあるかどうか、確認してみましょう。

また、最近のエレベーターには「地震時管制機能付きエレベーター」というものがあり、P波を感じた時点で、S波が来る前に自動的に最寄りの階に止まってドアが開く仕組みもあるそうですので、そのエレベーターかどうか、チェックしてみてください。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
この記事をで聴く

2021年09月23日10時30分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報