つボイノリオの聞けば聞くほど

男性の育児休暇率が急上昇している理由

男性が育児休暇を取得できるようになりましたが、まだまだ取りにくいのが実情です。

9月15日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』「SDGsのつボ」コーナーでは、「男性の育休取得率が上昇したこと」について紹介されました。

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男性の育休取得率

今年7月に発表された統計について説明する小高直子アナウンサー。

小高「厚生労働省が今年7月に発表した雇用均等基本調査によりますと、2020年度の男性の育休取得率が12.65%となって初めて1割を超えました」

これは、過去最高の取得率だったそうで、横にいるつボイノリオも真剣に聞いています。

政府が目標としていた「2020年までに13%の男性育休取得を目指す」という目標にはわずかに届きませんでした。

目標に届かなかったことは残念ですが、調査の結果からは「育休を取るのは女性」という構図が少しずつ変わってきている様子がうかがえます。

ちなみに前年の2019年度は7.48%。1年で5ポイント以上も上昇しました。関係者も飛躍的な増加に手応えを感じているそうです。
 

男性の育休取得率が上昇した理由

急に男性の育休取得率が上昇したのには、理由があるようです。

小高「今年6月に育児介護休業法という法律が改正されまして。来年4月から徐々に施行されることもあるので、影響があって取得する意識が高まってるのかな、という見方もありますね」

この法律の改正には、「育休が取りやすくなるのでは?」と期待されているポイントがいくつかあるとのこと。

小高「ひとつは、分割して短期間ずつの休みを取れるようになることなんだそうです」

例えば、赤ちゃんが生まれたタイミングで数週間休んで母親が里帰りする期間は仕事に復帰。
里帰りから戻って来たところで2度目の育休、母親が落ち着いたら仕事へ復帰。さらに母親が職場復帰するタイミングで3度目の育休取得という形で状況に合わせた取得も可能です。
これは女性側にとっても嬉しいことです。

特に生まれたばかりの赤ちゃん相手だと、24時間休みなく育児にかかりきりになるので、父親となる男性が積極的に関わってもらいたいところです。
 

男性の言い訳「職場に言いにくい」

父親となる男性側から出てくるのが「職場に育休取得を言い出しにくい」という話。

近年も育休取得をしようとした、または取得した男性が職場の上司や同僚から嫌な顔をされたり、「昇進や評価に響く」と再考を促されたりしたというニュースがあったほどです。

小高「育休取得対象の男性に対して、会社側から育休について説明することも義務付けられています」

つボイ「生まれたってことを聞いたら『君、育休はどうするんや?いつとるんや?』って会社側から聞いてくれるってことやな」

納得したようにつボイも頷いています。

ただし、前述の調査結果は大企業での取得率が高かったとのこと。今後は日本で大部分を占める中小企業の取得率を上げていくことが鍵になりそうです。

他にも、父親となる男性が育休を取得したものの何をしていいのかわからずに終わってしまうなど、家事をはじめ、育児について学ぶ機会を作る必要もありそうです。

小高「赤ちゃんがふたりになったの!?ってなれば意味ないですからね。『僕のご飯は?』とか言い出さないようにしないと」

つボイ「『お腹減った』とか言い出したら『何言ってんじゃ!』ってね」

より男性も家事や育児を「手伝う」という意識ではなく、共同でやっていけるといいですね。
男性の育休取得上昇は女性の働きやすさにつながり、SDGsの「ジェンダー平等を実現しよう」とリンクすると言う事例の紹介でした。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年09月15日11時35分~抜粋

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