つボイノリオの聞けば聞くほど

河村市長の「金メダルかじり」問題、つボイノリオはこう思う

名古屋市の河村たかし市長が、ソフトボール選手が獲得した金メダルを口に入れて噛んだことが、大きな問題になっています。

地元名古屋にあるCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』にも、河村市長に対する批判的な意見が殺到。

8月6日の放送では、河村市長と面識のあるパーソナリティーのつボイノリオが、あらためてこの問題に対する考えを語りました。

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叩かれても仕方がない?

金メダルをかじるという行為は昔から行われていましたが、あくまでも獲得した選手が行っていたこと。

自分で獲得したわけでもないのにメダルをかじるという行為は、弁護の余地がないでしょう。

ただ、市役所にクレームが殺到し、SNSで炎上している現状については、これはこれで良いのかという意見もあります。

「河村市長をかばう気持ちは1mmもありませんが、何だか(多くの批判のおたよりを)聞いていて怖くなりました。
反省している人に追い討ちをかけて、気持ち良くなってませんか?

SNSの誹謗中傷と同じで、とことんみんなで追い詰めて、標的をコテンパンにしてやろうという風潮が最近は感じられます。許される方法はないんですか?」(Aさん)

つボイは「これはリスナーさんの優しさの1つやと思います」としつつも、「批判的な意見も私たちのリスナーさんであり、その気持ちもわかります」とコメント。

つボイ「本当に平謝りしている人に対して叩くリスナーはいないと思います。他人の書いたような文章を棒読みしてるから、というところで怒られてるんですよ。

あの謝り方は違うとちゃうんかというところは、僕もそうかもわからんなと思います」
 

河村市長と一緒にした仕事

謝り方が良くないことで批判され続けているということですが、ただ、人間は一面的に推し量れるものではありません。

つボイは今まで河村市長に何度か会ったことがありますが、ある日のエピソードについて語りました。

名古屋城は1945年(昭和20年)空襲に遭い、金のシャチホコが溶けてしまいましたが、一部は金の塊として残りました。

その後、この金の塊を茶釜に作り替えて残そうという話が出て、現在保管されています。

つボイ「その茶釜を河村さんと一緒に観にいくという取材をしたことがあるんです。

(河村市長が)『何だこれ、ええやつやないか』と言ってて、『こんなええもんがな、みんなに観てもらわないかんだろ。これでお茶飲んだらおいしいよ』といったんですけど、周りの学芸員さんとかは、あんまり出す気はないみたいで。

『そうしまいこんでまってもアカンぞ、これ』といってたのは、私は賛成」




 

評価が一方だけに向かう危険

金の茶釜をしまっておくだけではなく、実際に使ってみようというアイデアですが……。

つボイ「これが美術品や工芸品なら傷が付いたり変形したりするかもわかれへんけれども、これは金そのものの値打ちですから、ちょっとお茶会で傷がついたとしても、空襲で落ちた金のシャチホコで作りましたと。

多くの人にお茶を立てて飲んでもらって、おいしいな、ほっこりしたなと。

この気持ちは戦争とは真反対やないですか。

『これをもっとみんなに試してもらわなアカンわ』といってたのは、私はその時横に座ってて、心から賛成して『ええこと言うやん、この人は』ということも、ちょっとここでお伝えしとかなイカンなと思いました」

最後につボイは、「人の評価はさまざまですよね。でもこうやって叩きすぎる、いや叩いてないとか、世の中こういう動きなのかということも、僕らは学習していきたいと思います」とまとめました。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年08月06日09時56分~抜粋

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