つボイノリオの聞けば聞くほど

語源どおり?「麦のまんま」を素材に活かしたストロー

飲食店で注文するものと言えば飲み物。注文すると必ずと言っていいほどストローが付いています。
もし、ストローがなかったら店員さんに持ってきてもらう人もいるかもしれません。

6月16日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、麦の茎でできた環境に優しいストローを製造しているMuGicafe(むぎカフェ)の取り組みについて紹介しました。

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ストローの語源

つボイノリオに、「どうぞ」とお茶を手渡した小高直子アナウンサー。

つボイ「ありがとう、いただきますね」

リラックスした様子で、ストローを使ってお茶を飲むつボイに、小高が謎めいたことを言いだしました。

小高「つボイさん…それね、ストローなんですよ」

一瞬何を言われたのか理解できず、思わず「当たり前やないか!」と言い返したつボイ。

小高が言いたかったのは、ストローの語源についてでした。

ストローとは英語でstraw。「麦わら」という意味を持っています。
昔の人たちは、麦の茎を「飲み物を吸い上げる筒」として使っていました。
麦の茎が発展して、今わたしたちが知っているプラスチック形状のストローになったのです。

つボイがよく見ると、先程から飲んでいたお茶についているストローの色が茶色。
ストローと言えば、一般的にカラフルな色をしたものが多い印象があります。茶色いストローに何か秘密がありそうです。
 

エコなストローを使う動き

つボイが使っていた茶色のストローは、語源の通り麦でできた「麦ストロー」でした。
この麦ストローを製造・販売しているのが、三重県桑名市にあるMuGicafeです。

MuGicafeは古民家を再生させ、地元産の食材を使った料理を提供しているカフェで地産地消に努めています。6年前、オーナーが麦わらで作ったストローをお店で出したのが始まりでした。

ここ数年、SDGs14番「海の豊かさを守ろう」という観点からプラスチックのストローを廃止する動きが活発になってきています。

自然界に負担を掛けない商品の開発が進んでいますが、麦ストローは畑で成長した植物をそのままの姿で利用できるというシンプルな商品。ストローの語源そのもの、古くて新しい商品だと言えそうです。

小高の「SDGsと言われる前から取り組んでいたんです」というコメントに、つボイも感心したように「すごいですね」と頷いています。
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捨ててしまう茎を活かしたストロー

麦にもたくさんの種類があります。どんな種類でも利用できるのでしょうか?
MuGicafeで利用しているのは、大麦。ビールや麦茶の原料となる麦です。

MuGicafeでは、大麦わらを使ったストロー作りを5年前から地元の桑名特別支援学校の生徒と一緒に取り組んでいます。収穫した大麦の茎と穂を分け、茎の長さをそろえて煮沸消毒。袋に詰めて商品シールを貼るまでの作業を行っているそうです。

材料になる大麦は、いなべ市の農家から調達。無農薬で育てた大麦なので安全性にも配慮されています。もちろんMuGicafeでも提供しており、洗うと何度でも使えるため持ち帰るお客さんも多いとのこと。

実際に使ってみたつボイは、何かを思い出したようです。

つボイ「私らがこどもの頃は、まさに同じものを使っていたんですよ」

昔はつボイの記憶通り麦の茎で飲んでいたのに、いつの間にかプラスチック仕様に変わってしまいました。麦の茎は、通常であれば捨ててしまうもの。
MuGicafeの取り組みは、地産地消からごみの削減・マイクロプラスチック問題への対処など、一石何鳥にもなっているとのことでした。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年06月16日11時31分~抜粋

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