つボイノリオの聞けば聞くほど

賞味期限切れ食品はどうなる?コロナ禍の食糧支援活動

スーパーなどで買い物をするとき、わたしたちが必ずチェックするものと言えば賞味期限。
たった数日でも、できるだけ賞味期限が長いものを手に取る人も多いでしょう。

でも、新しいものを競って買う反面、まだ食べられるのに賞味期限が近づいただけで手に取ってもらえない食品がどうなるのかを考えたことはありますか?

6月9日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、困窮している人に食料支援をしているセカンドハーベスト名古屋の取り組みについて紹介しました。

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食糧支援をしている団体の活動

セカンドハーベスト名古屋は、名古屋市を中心に東海地方で活動するフードバンク団体。

まだ安全に食べられるけど、流通できなくなったり、使い切れなくなったりした食品を無償で引き取り、保管。支援を申し込んだ団体や個人に向けて個別に渡したり、送ったりする活動を行っています。

団体の場合は、児童養護施設や母子家庭支援施設、ホームレス支援や外国人支援、障碍者支援、こども食堂など様々な福祉施設や団体に送られます。

個人の場合は、行政と連携するだけでなく、支援や児童養護施設・母子家庭支援施設とも協力して施設にいる間だけでなく、施設を出た後にも目配り。施設を出た後も困窮しないように支援しています。
小高直子アナウンサーの説明に、つボイノリオも真剣に耳を傾けます。
 

支援を求める人が急増中

セカンドハーベスト名古屋が活動していくためには、多くの協力者や寄付が必要です。

しかし、昨年から続くコロナ禍の影響で、寄付してもらえる食品よりも支援を受けたいと申し出る人が増えているのが現実です。
こうした窮状はたびたび新聞記事にも取り上げられており、目にしたことがある人もいるかもしれません。

セカンドハーベスト名古屋事務局の話では、個人への支援はコロナ禍前(2017年~2019年頃)で年間5000件程度でした。
その後、コロナ禍が始まった2020年は約7000件。今年はまだ半分程度しか終わっていませんが、このままいくと8500件くらいになりそうとのこと。

失業や収入減少で支援を求める人が急増している反面、食料収集に非常に苦労しているため、もし家庭に使わない食料があれば送ってほしいとのお話でした。
 

支援はどうしたらいい?

「支援する」と聞くと、ちょっと敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、セカンドハーベスト名古屋では、個人からの支援も大歓迎とのこと。

例えば、お中元やお歳暮でもらったけど使わないもの、まとめ買いしてちょっと使い切れそうにないものなどでも大丈夫。片付けを兼ねて探してみると、意外と出てきそうです。

具体的に、寄付できる食品はどんなものがあるのか気になります。
寄付できるのは、賞味期限が1ヶ月以上あり、常温で長期保管が可能な食品・飲料(アルコールは除く)。また、包装している紙や箱が破損していないものに限ります。

その他、現金での支援も可能。詳細はセカンドハーベスト名古屋のホームページに記載されているとのことでした。
「もし困窮していたら、ためらわず相談してほしい」と呼びかけました。

ずっと真剣に話を聞いていたつボイも、「困った状態でも、食べ物があれば安心に繋がりますから」としみじみとコメント。小高もつボイの意見に「その通りです」と頷きます。

困ったときに支援を受けることは恥ずかしいことではありません。しっかり支援を受けることは、とても大切なことだということを忘れないでください。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年06月09日11時31分~抜粋

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