つボイノリオの聞けば聞くほど

医療ボランティア募集が無駄に?オリパラ開催の混乱続く

5月17日時点で東京オリンピックまであと70日を切り、パラリンピックまで100日を切りました。

現在、世間ではオリンピック・パラリンピックの開催に対して、コロナ禍の危険性から反対の意見が多くなってきています。

5月14日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』で紹介されたオリパラ開催について考えさせられるおたよりの中から、ここでは2通取りあげます。

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開催を待ち望む声も

オリンピック開催について、反対の意見が日増しに強まっていますが、中にはこのような意見もあるというおたよりを紹介します。

「約10年前(妻に)肺がんが見つかり切除。目標の5年目を前に転移が発生し、抗がん剤治療を開始。

そんな中、東京オリンピック決定のニュースが。

はじめは『オリンピック開催されるけど、無理やろうなあ』と言ってましたが、彼女の中でオリンピックを観に行くことを目標にして、つらい治療にも耐えてきました。

ここ数年、抗がん剤の発達は目覚ましく、以前は抗がん剤治療の副作用がつらくて、治療をやめてしまう人も多かったのですが…。知人も胃がんの治療に耐えられず辞めてしまい、1年も経たないうちに、逝ってしまいました。

開会式(のチケット入手)はさすがに無理でしたが、翌日のフェンシングをゲット。
フェンシングは幕張メッセが会場で、結婚して浦安に住む長女にも会いに行ける。
真夏のオリンピックですが、室内競技だと暑さを気にせず、負担も少ないと喜んでいました。

アスリートだけでなく、オリンピックはいろんな人のモチベーションになっていることも知って欲しいと思います」(Aさん)

つボイは、「みんないろんな意見があるにも関わらず、一方が他方を攻撃することで、社会の分断につながっていることがつらい」と語りました。
 

医療ボランティアが無駄に

オリパラ開催反対の理由の1つに、医療体制のひっ迫が挙げられます。

たとえ無観客開催であっても、外国人の選手や大会関係者が入国すると、さらに感染が広がることで、一般市民の治療が立ち行かなくなるという危険性をはらんでいるため。

ただ、このひっ迫した状態に対し、疑問を投げかけた看護師さんからおたよりが届きました。

「私、幻の五輪関係者です。2019年の冬、オリンピックボランティアのメディカル部門に看護師として応募しました。その時はオリンピック委員会が募集元でした。

2020年5月をメドに連絡しますとのことでしたが、一切ありません。
一般企業であれば『諸般の事情により、残念ながら…』とかいった返事だと思いますが……。

その後どうなったのか調べてみますと、今は大手派遣会社が一括して募集しているようです。
私のように募集した人もたくさんいたのではないでしょうか。

その応募は無効になっているという現実もあり、オリンピックに参加したいという気持ちは無視されてしまっています。
なぜ、当時の応募者に連絡が来ないのでしょうか。

そういう意味では、関係者の本音のところではあきらめているのではないかと思っています」(Bさん)

個人情報の扱いの問題で、勝手に大手派遣会社に情報を渡せないのかもしれませんが、それでも「あらためて、こちらへの応募をお願いします」という連絡はあっても良い気がしますが…。

開催日が近づいて来ましたが、開催か中止か、判断が迫られています。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年05月14日10時01分~抜粋

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