つボイノリオの聞けば聞くほど

3倍の長さになったトイレットペーパーと環境負荷削減の関係

毎日トイレで何度もお世話になるものと言えば、トイレットペーパー。

5月12日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、製紙会社が生産するトイレットペーパーとSDGsの関係について紹介されました。

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トイレットペーパーの長さが変わる?

リスナー複数名から、同じ内容の投稿が寄せられました。
代表してAさんのおたよりを読み上げるつボイノリオ。

「日本製紙グループが、今月から通常の長さのトイレットペーパーの生産をやめて、(今までよりも)1.5~3倍の長さのものだけを販売するということです」(Aさん)

1ロールのトイレットペーパーが今までよりも長くなると、交換の手間が少なく済みます。

その他にも、1回あたりの輸送量を多くできるだけでなく、輸送の際にかかる二酸化炭素の排出を約40%削減できるというメリットも。
環境にとてもいい貢献ができそうです。
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長くなっても太くならない秘密は?

1ロールあたりの長さが今までよりも長くなることは、いいことずくめに思えますが、太さはどうなるのでしょうか。Aさんの投稿には続きがありました。

「商品の開発には2年かかっており、特殊な技術で紙の柔らかさを維持しながら(1ロールの太さが)太くなりすぎないように巻いてあるとのことですが、どうして太くならないのかが不思議です」(Aさん)

確かに、1ロールあたりの長さが単純に長くなると、太すぎてトイレットペーパーホルダーにセットできなくなってしまいそうな気がします。
この問題を解決するために時間はかかりましたが、高密度で巻くことで、今までと変わらない太さのトイレットペーパーが開発された苦労がしのばれます。

1ロールあたりの太さが同じまま長くなったら、わたしたち消費者も買い物に行く回数を減らせます。
その結果、自動車などの排気ガスも減らすことができるというAさんの説明に、つボイも小高直子アナも感心しきりです。
 

環境負荷と一緒にストレスも軽減

昨年から続くコロナ禍で、自宅で過ごす時間が増えた家庭も多くなりました。

自宅で過ごす時間が増えると、必然的にトイレットペーパーの消費量も増えることになり、交換にストレスを感じる人も多いのではないでしょうか。

以前から通常の長さのタイプと、長尺タイプが併売されていました。
前述の通り、トイレットペーパーの消費量が増えたこと、交換の手間が減らせるメリットに注目した消費者が増えて、長尺タイプに人気が集まるようになったとのこと。

多くの人が使うトイレットペーパーだからこそ、輸送で出る二酸化炭素・交換の手間・買い物に行く際の排気ガスを大きく減らせる可能性を秘めていそうです。

ひとりひとりの削減量は少なくても、日本の人口・世界の人口で考えてみると大きな削減に繋がります。
今回は身近なトイレットペーパーからできるSDGsの紹介でした。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年05月12日11時35分~抜粋

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