つボイノリオの聞けば聞くほど

「マシマシ」で食品ロス?量を見極めよう

『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。

国や企業、学校などの組織だけではなく、個人でも目標達成に向けた取り組みを始めています。
4月21日の放送では、リスナーから届いたお便りから「食事を通して個人ができるSDGs」について紹介されました。

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初めての店で注文する難しさ

まずは、還暦過ぎだというリスナーからの質問です。

「二郎系ラーメンと呼ばれるラーメンを食べたことはありますか?」(Aさん)

この問いに、72歳のつボイは二郎系ラーメンを「一昨年に食べたことがある」と答えます。

投稿には続きがありました。

「通院中の病院帰り、道路沿いのラーメン屋の横を通るたびに行列になっていて気になっていました。ある日、妻と一緒に30分ほど並びカウンターに座ってラーメンを注文。この店はメニューがラーメンのみでトッピングをマシマシ(増量)できるシステムで、妻はノーマル・私は野菜増しのニンニク増しで注文しました」(Aさん)

しかし、初めての店だったこともあり、この注文がAさんに悲劇をもたらしたのでした。
 

どんな工法で取り組んでいるの?

その後、出されたラーメンの量に驚愕したAさん。

Aさんの妻が頼んだノーマルでもかなりのボリュームで驚きましたが、問題は「野菜増しのニンニク増し」で注文したAさんのラーメン。
山盛りのもやしと粗く切ったニンニクがどっさり乗っており、「やってしまった…」と思ったそうです。
可能な限り頑張って食べましたが、Aさん夫妻は食べきれず残してしまうことに。

ちなみに二郎系ラーメンとは、東京の「ラーメン二郎」というお店にルーツを持つラーメン店で提供されるもので、油の効いた豚骨スープと醤油だれの味付け。たっぷりの麺に厚切りチャーシューと茹でたキャベツ・もやしが山盛りの若者向けラーメンです。

「若者だから食べられるラーメンだったのか…」とわかって「食品ロスを出してしまった」と反省したAさん。
しかし、つボイや小高アナも「初めて入った店で自分が食べられる量を見極めるのは難しい」と言います。

「足りなかった…」と思う量であればいいのですが、「多すぎて食べきれなかった」ということも珍しくありません。
食品ロスを減らすことは、個人が取り組むことができるSDGsにもつながっています。
 

パワハラ+食品ロスの深い闇

4月12日、ラーメン二郎亀戸店がTwitterでこんな呼びかけをしました。

「この時期になると、先輩社員・先輩学生が後輩と連れて来て無理矢理大盛りを注文させ、食べるのに苦戦していたり、食べ残していたりする姿を見てニヤニヤしているのを見かけます。あまり見ていて気持ちのいいものではないので、こうした行為はしないでください」

これは、パワハラなどに該当するだけでなく、料理してくれた人に対しても大変失礼なことです。何より、食べ物を粗末に扱っていることになります。

食品ロスを減らすことは、SDGsの12番「つくる責任 つかう責任」に関係しています。
時には思いがけない多さで、やむを得ず残してしまうこともあるかもしれません。次に同じことを繰り返さないように気をつけましょう。

わたしたちがちょうどいい食べられる量を意識することは、身近でできるSDGs。
小さな行動が、SDGsに繋がっていることがよくわかる事例でした。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年04月21日11時29分~抜粋

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