つボイノリオの聞けば聞くほど

原因や手術方法、5年生存率は?「胃がん」を知ろう!

私たちの健康と切っても切れない関係にある、胃や腸。

『つボイノリオの聞けば聞くほど』のコーナー「健康のつボ」では、そんな胃腸の病気について取り上げています。

胃炎、ポリープ、胃潰瘍など、胃の病気は数々ありますが、この日のテーマは最も気になる「胃がん」。

4月21日の放送では、一宮西病院 胃腸科部長 消化器内視鏡副センター長の東玲治先生にお話を伺いました。

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毎年約13万人が胃がんと診断されている

2000年頃から、がん全体に占める胃がんの総数は減ってきています。

男性は前立腺がんに次いで2番目に多く、女性は乳がん、大腸がん、肺がんについで4番目に多いがんです。

50歳ごろから徐々に増え、年間13人万前後が新たに胃がんと診断されています。

死亡者数で見ると、男性は肺がんに次いで2番目、女性は5~6番目です。

恐ろしい病気であることは間違いありません。

5年生存率は約66%。
微妙な数字ですが、これは発見時のステージにもよります。

がんは、その進み具合をステージで表します。
胃がんのステージは1~4まで。

最も早期のステージ1の場合は、5年生存率は95%と高い数字となります。

つまり、どのがんでも同じですが早期発見が大切だということです。
 

早期胃がんの症状はゼロ

そもそも、胃がんというのはどういう病気なのでしょうか。

胃がんとは、胃の粘膜にがん細胞が発生したもの。

がん細胞はどんどん増えていく性質があるため、生体の中の良い細胞をやっつけて悪い細胞が広がっていってしまいます。

早い段階であれば、がんは胃の粘膜の表面だけに留まっているので、その部分をごそっと取り除くことで治ります。

「早い段階でなにか症状ってあるんですか?」と小高直子アナウンサーが尋ねますが、東先生は「ないですね」とあっさり。

「がんはみんなそうですね、それが一番たちの悪いところやわ」と、つボイノリオも落胆を隠せません。

「普通、歯が痛かったらお医者さんに行きますよね。手遅れということは、あんまりないですけれど。『症状がない』というところを気を付けないといけないですね、僕らは」と、気を引き締めるつボイ。
 

ピロリ菌、タバコ、塩分

痛みや不快感などの症状がすでに出ている場合、ステージは「2以上のことが多い」と東先生。

ステージ1での発見は、やはり無症状のうちからの定期的な検査が必要というわけです。

胃がんは、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)で慢性的な胃炎が起こり、そこから胃がんになるというのが一般的。

胃がんにはタバコや塩分も良くないと聞いて、「お酒はどうでしょう?」と、こっそり尋ねる小高。

東先生によると、「お酒は難しいところ」とのこと。

小高はお酒が気になりましたが、辛いもの好きのつボイは塩分が気になった様子。

塩分の過多は、やはり胃がんのリスクを高めるようです。
 

早期なら胃切除の必要なし

胃がんの内視鏡手術は、以前は金属の輪っかをがんにかけて、縛って焼き切る方法でした。

最近は内視鏡から電気メスを出して、胃の粘膜だけをはぎとる方法で手術を行っています。

これは日本で開発され、現在は世界に広がっている手術方法です。

この手術の場合、早期のがんはしっかり取ることができ、十分治癒が可能。

入院も1週間ほどで済むそうです。

早期発見であれば胃そのものを切除する必要がない場合が多いと聞いて、「ほら、毎回やね。早期発見。検査しましょう」と、早期発見の大切さを訴える小高。

「やっぱり、早期発見は繰り返し言っていかないといけないことですね」とつボイも検査の大切さを説きます。

「ピロリ菌いうのも。名前はかわいいけど、憎たらしいやつですね」と、多くの胃がんの原因となるピロリ菌を憎むつボイ。

内視鏡検査を定期的に受け、早いステージでがんを発見することが最も大切です。
(minto)
 
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2021年04月21日10時31分~抜粋

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