つボイノリオの聞けば聞くほど

排水管更生から始まる二酸化炭素量の抑制とは

『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。

国や企業、学校などの組織だけではなく、個人でも目標達成に向けた取り組みを始めています。

4月14日の放送では、CBCラジオが企業と一緒にSDGsを広めるパートナーシップ企業のひとつ、株式会社P・C・Gテクニカの取り組みについて紹介されました。

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P・C・GグループのSDGs宣言

株式会社P・C・Gテクニカは、ビルやマンション等の排水管工事などを行っている会社です。CBCラジオの午前10時の時報CMソングを聴かれた方もいるでしょう。

SDGs宣言として、「排水管更生を通じて資源とエネルギーを節約し、廃材とCO2を出さない環境に優しい技術で世の中の発展と繁栄に貢献すること」といった目標を掲げています。
同社のホームページにも大きく掲載されているとのこと。

近年、SDGsが個々の企業にも浸透してきた印象を受けますね。
SDGsには17個の目標がありますが、個々の目標が独立しているわけではありません。それぞれの目標が密接に関わり合っています。

排水管工事という仕事を通じて、いくつもの目標達成に繋がる可能性が叶えられるのです。
 

どんな工法で取り組んでいるの?

長年「排水管更生」という工法を採用している株式会社P・C・Gテクニカ。

これは古くなった排水管の内側に、新たに硬くて丈夫な排水管を作る工法で、排水管をリニューアルしているそうです。

この工法は、通常の排水管取替え工法に比べて、既存の排水管を更生してリニューアル(蘇らせる)するため、現場で出る廃棄物を少なくすることができるんだとか。

廃棄物の処理をする際は、焼却するとたくさんの二酸化炭素が発生してしまいます。
現場で出る廃棄物を抑えることで、焼却の際に発生する二酸化炭素の量も抑制できるというわけです。
これは、SDGsの目標13番「気候変動に具体的な対策を」に当てはまります。

他の目標との繋がり

前述の通り、SDGsは個々の目標が独立しているのではなく、密接に関わり合っています。

同社の取り組みでは、他の目標とどのように関わり合っているのでしょうか。

まず、老朽化したマンションの排水管を更生することで、マンションの延命化に繋がります。これは、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」と合致。

また、より良い工事を実現するための技術力・技術開発力は施工品質を向上させ、工事期間の短縮に貢献。目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」に関わってきます。

そのほか、排水管だけではなく古くなった給水管にも内側に膜を張って補修するライニングも行っているそう。これは排水と給水、ビルやマンションの水回りを保全することで、目標6「安全な水とトイレを世界中に」に繋がります。

このように見ていくと、改めていくつもの目標と密接に関わり合っていることを実感。
長年培ってきた技術や取り組みが、無理なくSDGsの達成に繋がっていることがよくわかります。

SDGsと聞くと、「難しそう」「よくわからない」と思う方もまだまだ多いかもしれません。まずは普段わたしたちが何気なく行っていることが、SDGsに繋がるのかどうか考えてみるところから始めてみるといいのではないでしょうか。

以上、株式会社P・C・Gテクニカの取り組みでした。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年04月14日11時32分~抜粋

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