つボイノリオの聞けば聞くほど

一式揃えると50万円!昔のパソコンは高かった

『つボイノリオの聞けば聞くほど』の金曜は、その週に起きたニュースに関する感想のおたよりを紹介しています。

その中で、パーソナリティーのつボイが番組で取り上げたいといっていたニュースが、「ワープロソフト『一太郎』の利用禁止問題」。

農林水産省は相次ぐ法案の文言誤りから、パソコンで使用するワープロソフトについて原則「一太郎」の利用を禁止する通知を出したと報じられました。

80年代からパソコンに精通しているつボイが興味を持った問題ですが、ここから昔のパソコン事情などに話が広がりました。

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昔のパソコンは高かった

「一太郎」は日本企業のジャストシステムが開発しているソフトですが、今や日本国内でもワープロソフトで圧倒的なシェアを誇るのは、アメリカ企業マイクロソフトの「Word」。

農林水産省は法案ミスが原因で通知したのではなく、民間企業などとファイルのやりとりをする際に不便だからという理由で通知したと語っています。

「自分は『一太郎』、『Lotus 1-2-3』(表計算ソフト)派でした。

また、ワープロソフト自体が高くて、確か58,000円ぐらいしたと思います(1985年当時の価格)。

ちなみに自分のパソコンは1994年NECでWindows3.1、ディスプレイや等速CD-ROMドライブ付きで48万円で買いました。

EPSONのプリンタが79,800円で買いましたが、ようこんな高い物買ったなと思います」(Aさん)
 

昔と今のギャップはいつの時代も

今だとノートパソコンとプリンタを合わせても10万円以下で十分お釣りが出るような状況ですので、隔世の感があります。

つボイ「ウチのおふくろも言ってました。『昔は芋のつるまで食ったよ』と言うても、僕らはピンと来んかったですよ。

『そんなん食えるの?おいしいの?』、『おいしいはずないやろ』って、そんなんがありましたけど。

私なんか今の若い人から『つボイさん、プリンタ買いましたね』(と言われたら)。

『聞いてちょうだい、このプリンタ。9,800円で買いました』

『ふーん』

『ふーんやあらへんやろ!スキャナも全部付いて9千いくらや。昔はスキャナだけで10万出したことあんねや!』って言っても、ふーんやわ」

今の人に、昔はパソコンやプリンタがこれだけ高かった、あるいはこれだけ別売りのものを買わなければならなかったといっても、ピンと来ないかもしれませんね。
 

日本語に合うワープロソフト

互換性の問題から、日本製のワープロソフトが禁じられる方へ向かっているのですが、つボイは一太郎には日本発のソフトの良さがあると力説します。

つボイ「ワープロで文章を打つというのは、元々日本にはない文化でしたから。

外国ではタイプライターを打つというところから、Wordとかが移り変わっていったわけですよ。

紙の途中から文字を打とうとする時に、Wordではどうするかというと、上からリターンキーを何度か押して、そこから書かないかんと。(例えば上から10行ほど空白を設けて、11行目から文章を書きたい場合は、リターンキーを10回押して、その場所までカーソルを持っていく必要がある)

これはタイプライターでいうと、紙を送ってそこからタイプせないかん(のとWordは同じ仕組み)。

『一太郎』はそんなことせんでええ。カーソルを途中までポンと持っていったら、そっから打てますよ。
それが日本の文化の中で生まれたワープロソフトなんですよ。

それからATOKという文字変換ですよね。
もっと言うならば、漢字、ひらがな、カタカナで構成されている日本語で文章を作る。
その変換する技術が、日本の中から生まれてきた」

今回の通知について、法案ミスが発端ではないとは説明されていますが、この誤字について、「ワープロソフトに罪はない」とつボイはまとめました。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年04月02日11時14分~抜粋

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