つボイノリオの聞けば聞くほど

「麒麟が来てた」福知山城もSDGsの目標達成に貢献!?

『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、最近ニュースなどでよく見聞きする「SDGs(エスディージーズ)」を特集。

「SDGs」とは「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きられる環境を作るため、国連で採択された17の持続可能な開発目標のことです。

国や地域、企業、学校などの組織だけではなく、個人それぞれでも目標達成に向けた取り組みが進んでいますが、このコーナーでは、実際に取り組まれている活動内容について、小高直子アナウンサーが紹介しています。

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福知山城は日本で唯一の特徴が

3月24日の放送で取り上げたのは、京都府にある福知山城。

大阪から電車で2時間ほど、京都からだと特急列車で1時間15分ほどの場所にあり、前回のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公、明智光秀が築いたお城です。(残念ながら、ドラマの中ではそこまで登場しませんでしたが……)

そして、今週春休み中のつボイに代わって登場している塩見啓一アナウンサーの地元でもあります。

今まで『聞けば』では、福知山動物園の脱走で有名となったお猿の「みわ」ちゃんなど、いろんな福知山情報を伝えてきましたが、福知山城とSDGs、いったいどんな関係があるのでしょうか。

実は福知山城では、2020年10月からお城で使用する電気について、夜間のライトアップも含め再生可能エネルギーで100%まかなっているのだそう。

これは、全国のお城で唯一のことなんです。

塩見は「福知山城は日本100名城ではなくて、続日本100名城なんですけど(笑)。これでランクアップできないかなと思いますけどね」とコメント。

残念ながら100名城に入れ替え戦はありませんが、再生可能エネルギーの利用としては、100どころか日本一のお城ですね。
 

一般家庭の太陽光パネルを有効活用

各家庭から出力される再生可能エネルギーの電力を使いたい人に売るという仕事を福知山市でも手がけているのが、たんたんエナジー株式会社。

「たんたん」という名前は、丹後地域と丹波地域から来ています。

一般家庭に設置された太陽光パネルから得た電力のうち、余剰電力は国が固定価格で買い取る制度(FIT)となっていますが、10年経つとその後は蓄電池を買って自分で消費するか、電力を売る先を自分で探す必要があります。

FIT制度から除外された状態で生産している電力のことは「卒FIT電力」と呼ばれるそうですが、これを調達し販売しているというわけです。

現在はさまざまな地域から電力を集めている状況ですが、将来的には地元でまかなえるようにするのが目標とのこと。

福知山城は、このたんたんエナジーから電力を供給されることで、再生可能エネルギー100%を達成しています。
 

福知山市での取り組み

また、福知山市役所の方に話を伺ったところ、お城だけではなく、市内の小中学校でも再生可能エネルギー100%をすでに実現しているそうです。

また、再生可能エネルギーの普及促進だけではなく、脱炭素社会に貢献できる行動やサービス・商品などを賢く選ぶ「クールチョイス」を住民に呼びかけるなど、取り組みも行われているとのこと。

これはSDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」や目標13「気候変動に具体的な対策を」などの達成につながります。

自分の故郷について通常は「何もない」と、やや自虐気味に語る塩見ですが、今回の取り組みなどを聞き、「なかなか頑張っているわけですね。知りませんでした」と、イメージをあらためていました。
(岡本)
 
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2021年03月24日11時32分~抜粋

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