『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは毎週、小高直子アナウンサーが「SDGs(エスディージーズ)」についてわかりやすく説明しています。
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17の持続可能な開発目標のこと。
国や企業、学校などの組織だけではなく、個人単位でも目標達成に向けた活動が行われています。
3月17日の放送では、目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」を元に、ふだん私たちが何気なく使っている言葉について取り上げました。
「主人」「嫁」「家内」…この呼び方はジェンダー平等に反する?
自分の配偶者のことを何と呼ぶ?
突然ですが、みなさんに質問です。
自分が既婚者として配偶者に関することを誰かに話す場合や、配偶者を他の人に紹介する場合、配偶者のことをなんと呼びますでしょうか。
例えば配偶者が男性だとしたら、「旦那」、「主人」、「亭主」、「夫」といった表現がありますし、女性であれば「妻」、「奥さん」、「家内」、「女房」、「嫁」など。
ただ、この表現が果たして良いのかどうかといったことが、最近SNSやネット記事でたびたび話題に挙がっています。
夫婦の立場は基本的に対等なはずなのに、呼び方についてよくよく文字の意味を考えてみると、男性中心で女性は横についているようなイメージが多いことに気づかされます。
自分が既婚者として配偶者に関することを誰かに話す場合や、配偶者を他の人に紹介する場合、配偶者のことをなんと呼びますでしょうか。
例えば配偶者が男性だとしたら、「旦那」、「主人」、「亭主」、「夫」といった表現がありますし、女性であれば「妻」、「奥さん」、「家内」、「女房」、「嫁」など。
ただ、この表現が果たして良いのかどうかといったことが、最近SNSやネット記事でたびたび話題に挙がっています。
夫婦の立場は基本的に対等なはずなのに、呼び方についてよくよく文字の意味を考えてみると、男性中心で女性は横についているようなイメージが多いことに気づかされます。
文字の意味をよく考えてみると…
実際、男性に使われる「主人」という呼び方には「主」という文字が使われていますし、「奥さん」や「家内」は、家の中で固定されているようなイメージと言えなくもありません。
また、「嫁」というのは本来、配偶者のことではなく自分の家に入ってきた女性、例えば「息子の嫁」などのことを指しますが、今は配偶者としての意味も含まれています。
そうすると、「この言い方はしっくりこない」と感じる方が、前よりも増えてきているのではないでしょうか。
もちろん、言葉というのは時間が経つと語源を離れて意味合いが変わっていくものですし、そこまで文字にこだわる必要はないのかもしれません。
ただ、自分のことを紹介する時に、「奥さんという言い方でもいいよ」などと、夫婦でお互いに同意が得られていれば問題がないと思われますが、気をつけなければならないのが、他人の配偶者の方を表現する時。
例えば、「今日、ご主人いらっしゃる?」などと聞くことがあります。
今はまだ「主人」と他の人から言われても、特に気にしない方が多いと思われますが、将来的には感覚が変わるかもしれません。
また、「嫁」というのは本来、配偶者のことではなく自分の家に入ってきた女性、例えば「息子の嫁」などのことを指しますが、今は配偶者としての意味も含まれています。
そうすると、「この言い方はしっくりこない」と感じる方が、前よりも増えてきているのではないでしょうか。
もちろん、言葉というのは時間が経つと語源を離れて意味合いが変わっていくものですし、そこまで文字にこだわる必要はないのかもしれません。
ただ、自分のことを紹介する時に、「奥さんという言い方でもいいよ」などと、夫婦でお互いに同意が得られていれば問題がないと思われますが、気をつけなければならないのが、他人の配偶者の方を表現する時。
例えば、「今日、ご主人いらっしゃる?」などと聞くことがあります。
今はまだ「主人」と他の人から言われても、特に気にしない方が多いと思われますが、将来的には感覚が変わるかもしれません。
どんな呼び方がいいの?
とはいえ、「今日、配偶者の方はいらっしゃる?」と聞くのも、2021年現在では不自然な感じがするため、何かいい呼び方はないでしょうか。
つボイ「これ新しくもないんですが、『連れ合い』という言葉はこの前聞いた古典落語でも出てくる。両方とも連れ合いという」
小高「でもこれ問題が1個ありまして、関西人は友だちのことを『連れ』っていうんです。
連れ合いと連れがごっちゃになって、どっちがどっちかわからない場合もありますよ……って、これは冗談ですけど」
今回、配偶者の呼び方について取りあげましたが、特に「こうあるべき」という答えがあるわけではありません。
ただ、最後に小高は「当たり前すぎて気づかない呼び方について、あらためて意識する、考え直すという行為そのものが、実はSDGsにつながっていくかもしれない」とまとめました。
(岡本)
つボイ「これ新しくもないんですが、『連れ合い』という言葉はこの前聞いた古典落語でも出てくる。両方とも連れ合いという」
小高「でもこれ問題が1個ありまして、関西人は友だちのことを『連れ』っていうんです。
連れ合いと連れがごっちゃになって、どっちがどっちかわからない場合もありますよ……って、これは冗談ですけど」
今回、配偶者の呼び方について取りあげましたが、特に「こうあるべき」という答えがあるわけではありません。
ただ、最後に小高は「当たり前すぎて気づかない呼び方について、あらためて意識する、考え直すという行為そのものが、実はSDGsにつながっていくかもしれない」とまとめました。
(岡本)
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