つボイノリオの聞けば聞くほど

渋沢栄一が携わった高級住宅街・田園調布 なぜ「田園」が付いてる?

『つボイノリオの聞けば聞くほど』2月11日の放送では、渋沢栄一を特集。

2024年度に発行予定の新しい1万円札の肖像画に採用され、14日から放送予定のNHK大河ドラマ『青天を衝(つ)け』でもその生涯が描かれるということで、注目を集めています。

「日本の資本主義の父」として知られ、500社以上の企業の設立にかかわるなど、現在の日本に大きく影響を与えた人物。

渋沢栄一が関わった企業に関わらずに生活するのは不可能ではないかといわれるほど、私たちの暮らしにも深く関わっています。

番組では、大河ならぬ「小川ドラマ」として、3時間にわたり渋沢栄一の生涯について紹介しましたが、数多くの業績の中から、ここでは日本で有名なある住宅地の開発について取り上げます。

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家が建つ!のフレーズでおなじみ

コーナー冒頭にかかった曲は、玉置浩二さんの『田園』。

ということで、ここで取りあげる住宅地とはズバリ、田園調布です。

星セント・ルイスの漫才ネタ「田園調布に家が建つ!」というフレーズがすぐに出た方は、50代以上の方でしょう。

田園調布のイメージは、裕福な方や各界の大物の方が暮らしているという感じがしますね。

田園調布は、理想的な住宅地「田園都市」開発を目的に1918年(大正7年)に渋沢らが立ち上げた田園都市株式会社によって、1922年(大正11年)に分譲が開始されました。

現在の東急目黒線洗足駅を中心とした地域で、目黒区・品川区・大田区にまたがる高級住宅街としてスタートし、今も憧れの的となっています。
 

田園調布に田んぼは多い?

「田園調布」は高級なイメージで確立していますが、「田園」だけ聞くとどこかのんびりした印象を受けます。

ところで、田園調布の名前の由来は何でしょうか。

つボイ「そらもう、田園でそこらじゅう田んぼばっかりやわ。見渡す限り」

実際に田んぼがたくさんあったというわけではなく、最初に住宅地の造成に携わった田園都市株式会社の「田園都市」とは、通常の「豊かな自然環境に恵まれた都市」という意味に加えて、1898年(明治31年)にイギリスのエベネザー・ハワードが提唱した「新しい都市形態(ガーデン・シティ)」という意味が含まれています。

実際には後者の意味で「田園都市」という言葉を使っていたため、田んぼのあるなしは関係ないという訳です。
 

区画割に特徴

田園調布の特徴は、クモの巣上に広がった道路で区画されていることで、1ブロックがケーキのピースのような感じです。

日本は京都のように縦横で区画している街が多く、つボイも「ちゃんとした都市計画したところは、こんな感じ。パリなんか、こんな感じなんじゃないですか?」と語ったとおり、もしかするとヨーロッパ視察の体験が元になったのかもしれません。

現在もそうそうたる著名人が住まわれている田園調布ですが、その中につボイは含まれていません。

その点を小高直子アナウンサーからつっこまれたつボイは、「買おうと思いましたけど、700円ぐらい足りんかったんやわ。借りてまで住んでもなと思って、辞めました」と弁明していました。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年02月11日10時24分~抜粋

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