『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」は、毎週、小高直子アナウンサーがSDGsについて、わかりやすく説明しているコーナーです。
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
2月10日の放送では、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」について取りあげました。
SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」ってどんな意味?
ジェンダー平等とは?
この目標について、もう少し長めの文章としては、「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」と定義されています。
「ジェンダーの平等」は性別による差別をなくすことで、「エンパワーメント」とは能力を開花すること。
つまり、「女性も夢や希望を持って力を発揮できるような社会をつくること」が、目標5で決められていることです。
さらに具体的な目標としては、世界では人身売買や性的あるいはその他による搾取や暴力が行われており、これらを排除すること。
また、児童婚(本人の意思ではなく、こどものうちに結婚させること)が行われている所もあり、女性の人権をないがしろにする有害な習慣を撤廃することも決められています。
「ジェンダーの平等」は性別による差別をなくすことで、「エンパワーメント」とは能力を開花すること。
つまり、「女性も夢や希望を持って力を発揮できるような社会をつくること」が、目標5で決められていることです。
さらに具体的な目標としては、世界では人身売買や性的あるいはその他による搾取や暴力が行われており、これらを排除すること。
また、児童婚(本人の意思ではなく、こどものうちに結婚させること)が行われている所もあり、女性の人権をないがしろにする有害な習慣を撤廃することも決められています。
家庭での役割分担の見直しも
そして、女の子が学校に行かずに家の手伝いをさせられているなどといった例はもちろん、女性が無報酬で介護や育児をしている状況を認識し評価することで、世帯の中での役割・責任の分担を平等に行いましょうといった、固定された役割に対する意識に関する目標もあります。
また、「政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参加および平等なリーダーシップの機会を確保する」という視点での目標も定義されています。
今まではあたりまえだと思っていたことでも、実は差別が潜んでいないかどうか見直し、これまで差別されていた方に平等な機会を与えるというのが目標です。
また、「政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参加および平等なリーダーシップの機会を確保する」という視点での目標も定義されています。
今まではあたりまえだと思っていたことでも、実は差別が潜んでいないかどうか見直し、これまで差別されていた方に平等な機会を与えるというのが目標です。
東京オリパラとSDGsの関係
最近、森喜朗元首相の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という発言や、その後の会見での対応が物議を醸しています。
森氏は東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長で、この発言がオリンピック憲章に反するのではないかという批判が起こっていますが、SDGsの視点からすると、先程の平等なリーダーシップの機会を確保するという目標に反するといった見方もできます。
東京五輪・パラリンピックの公式サイトでは、「より良い未来へ、ともに進もう。」という持続可能性コンセプトを掲げ、SDGsの理念と合致した取り組みが掲載されています。
SDGsに則した東京五輪・パラリンピックの取り組みで、「回収された携帯電話から金を採取してメダルを作る」といった施策はよく取りあげられますが、ジェンダー平等といった理念も掲げられています。
森氏は東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長で、この発言がオリンピック憲章に反するのではないかという批判が起こっていますが、SDGsの視点からすると、先程の平等なリーダーシップの機会を確保するという目標に反するといった見方もできます。
東京五輪・パラリンピックの公式サイトでは、「より良い未来へ、ともに進もう。」という持続可能性コンセプトを掲げ、SDGsの理念と合致した取り組みが掲載されています。
SDGsに則した東京五輪・パラリンピックの取り組みで、「回収された携帯電話から金を採取してメダルを作る」といった施策はよく取りあげられますが、ジェンダー平等といった理念も掲げられています。
いきなり性差別といわれても…
ここで、つボイが40代女性の方からのおたよりを1通、紹介しました。
「ジェンダー議論、私もすでに古いタイプですが、(性差別かどうかの判断が)どこでどうなったのでしょうか。
『それは女性差別だ』と言われても、『知らなかったし』となります。
もちろん森会長みたいに世界に発信する立場ではなく、『知らんし、ゴメン』で済む立場なんですけど、どこでどう勉強すれば良いのでしょうか」(Aさん)
まさに、今まであたりまえだったことに対して差別が潜んでいるため、自分だけではなかなか気づかないものです。
この質問に対し、つボイは「これはやっぱりアンテナを張って、自分たちが生活して、いろんなことを見聞きして、感じていくより仕方がないことだと僕は思います。
ちょうどいいことに、SDGsのキャンペーンやいろんなことをしている時に、自分と照らし合わせてみる、これを1つの機会にしていただきたいなと思いますよ」と答えました。
日本では1986年(昭和61年)に男女雇用機会均等法が施行されてから30年以上経ってはいるものの、今が男女平等に関する過渡期で、いろんな意見が出る時期。
ジェンダー平等の実現には、こうした活発な意見交換が出やすい環境をつくることも、大事なことかもしれません。
(岡本)
「ジェンダー議論、私もすでに古いタイプですが、(性差別かどうかの判断が)どこでどうなったのでしょうか。
『それは女性差別だ』と言われても、『知らなかったし』となります。
もちろん森会長みたいに世界に発信する立場ではなく、『知らんし、ゴメン』で済む立場なんですけど、どこでどう勉強すれば良いのでしょうか」(Aさん)
まさに、今まであたりまえだったことに対して差別が潜んでいるため、自分だけではなかなか気づかないものです。
この質問に対し、つボイは「これはやっぱりアンテナを張って、自分たちが生活して、いろんなことを見聞きして、感じていくより仕方がないことだと僕は思います。
ちょうどいいことに、SDGsのキャンペーンやいろんなことをしている時に、自分と照らし合わせてみる、これを1つの機会にしていただきたいなと思いますよ」と答えました。
日本では1986年(昭和61年)に男女雇用機会均等法が施行されてから30年以上経ってはいるものの、今が男女平等に関する過渡期で、いろんな意見が出る時期。
ジェンダー平等の実現には、こうした活発な意見交換が出やすい環境をつくることも、大事なことかもしれません。
(岡本)
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