つボイノリオの聞けば聞くほど

バレンタインも関係あり?SDGsにつながる買い物の仕方

『つボイノリオの聞けば聞くほど』で、毎週水曜に放送されている「SDGsのつボ」のコーナーでは、小高直子アナウンサーがSDGsについて、身近な例を元にわかりやすく解説しています。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づいて、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。

目標を達成するために、国や地域、企業だけではなく、私たちもいろんな活動に取り組もうというものですが、2月3日の放送では、身近な買い物がSDGsの達成につながるという話題を紹介しました。

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チョコレートから考える

2月14日といえば、バレンタインデー。

もはや男性にチョコをあげるためというよりも、自分へのご褒美にチョコを買うためのイベントと化していますが、実はこのチョコの選び方がSDGsの達成につながるというのですが、それは「フェアトレード」の商品を選ぶということ。

お店ではたくさんのきれいなチョコが並んでいますが、それを私たちの手に届くまでには、小売店、流通、生産する会社、原料となるカカオの生産者と、たくさんの人の手を経ています。

この中で外国のカカオ生産者の多くが、十分に生活できない賃金で働いているということが問題視されています。

農園で働く方々が十分な賃金をもらっていないということは、そのこどもが学校に行けず、働かされることに。

そのため、こどもたちは教育の機会を失ったり、除草剤や農薬などで健康被害を受けたりするといった例も知られています。
 

価格が安すぎるのも問題

この問題を解決するため、「生産者が人間らしく、より良い暮らしを目指せるだけの金額で原材料を取引きしよう」という考え方がフェアトレード、直訳すると「対等な取引き」です。

最後に商品を手に取る私たち消費者が、フェアトレードの原料を使った商品を選んで買うことによって、結果的に生産者やこどもたちを守ることにつながります。

これをSDGsにあてはめると、1番の「貧困をなくそう」や3番の「すべての人に健康と福祉を」、4番の「質の高い教育をみんなに」、さらに10番の「人や国の不平等をなくそう」など、いろいろな目標の達成につながります。

ただ、フェアトレードの商品を選ぶということは、賃金を高くするために当然、商品の値段が高いものを選ぶことになり、ある意味消費者にとってはデメリットともなります。

しかし、考え方を切り替えると、チョコレートの本来の値段はこれぐらいなんだと知る機会にもつながります。
 

商品の選び方

では実際の買い物で、フェアトレードの商品はどうやって選べば良いのでしょうか。

審査団体に申請してチェック基準を満たした商品には認証ラベルが付いていて、チョコレート以外にも紅茶や木綿、香辛料などで見ることができます。

ただ、フェアトレードの認証ラベルが付いていないからといって、必ずしもフェアトレードではないとは限りません。

というのも、事業所や団体が現地と直接取引きを行うことで、独自にフェアトレードを実現しているケースや、小さな企業で取引きを行っているため、認証が取れていないといったケースがあるためです。

もし、フェアトレードをうたっていて認証ラベルがない場合は、そのお店や企業に聞いてみたり、調べてみたりするのも良いかと思われます。

つボイは最後に改めてこうまとめました。

「本当に当たり前のことですよね。働いてみんなで生活を支えていかなければならないのに、働いても働いても生活が支えられない人がいるならば、その現状はおかしいので。
働いてきちんと対価を得られる社会を目指しましょうという時に、僕らがどう協力ができるかということですよね」
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年02月03日11時30分~抜粋

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