つボイノリオの聞けば聞くほど

全国生産2位「西尾の抹茶」を使ったこども向け商品がSDGsに役立つ

最近、よく聞かれるようになってきた「SDGs」という言葉。

「エスディージーズ」と読み、これは「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のことを指します。

『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのツボ」コーナーでは、SDGsの目標達成のため、私たちにもできる具体的な行動や実践例などについて紹介。

1月27日の放送では、愛知県西尾市で採れるお茶を使った珍しい商品をとりあげ、そこからSDGsの実現にどうつながっていくのかについて、小高直子アナウンサーが解説しました。

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全国2位の抹茶生産地ならではの商品

西尾市は抹茶の生産が京都府宇治市に次いで全国第2位、愛知県のお茶生産量の約7割を占めるというお茶の名産地で、「西尾の抹茶」は特許庁に地域ブランドとして登録されています。

つボイも一色産うなぎ大使を務め、縁のある西尾市ですが、この抹茶を使った食品……ではなく、こどもたちのある遊び道具に抹茶が使われ、それがSDGsにつながっているのだそう。

そう聞いて、つボイも「食べ物を粗末にしていいのか?」と思ったようですが、もちろん大丈夫。

実は西尾の抹茶を原材料にした、クレヨンが作られているのです。

「おやさいクレヨン」という商品名で、西尾茶協同組合が2020年10月から道の駅にしお岡ノ山、観光案内所、岩瀬文庫など、市内6か所で限定400セットを販売。

抹茶で商品として売れなくなったものや製造途中に飛び散ったものは通常、産業廃棄物として処分されるのですが、食品ロスや産業廃棄物を減らすため、クレヨンの材料として再利用する試みです。

この試みにより、SDGsの目標のうち、12番目の「つくる責任つかう責任」の実現につながります。
 

愛知や番組との意外な関係

「おやさいクレヨン」という商品ですが、もともとは青森県のmizuiro株式会社が手掛けているもので、2014年から販売されています。

リンゴやカシスの皮や、廃棄されるニンジンなどを活用していて、玄米を精米する時に出てくる米ぬか、さらにそこから採れる米油やライスワックスを原材料に使用。

万が一、口に入れてしまっても安心ですので、小さなお子さんのいる家庭や保育園で人気となっています。

そして実際に製造しているのは、名古屋市にある老舗のクレヨン工場で、職人さんが携わって製造しています。

…と、ここで意外にも、お話が愛知県に戻ってきました。

ちなみに、mizuiro株式会社では「おはなのクレヨン」も手掛けていますが、紫色に使用しているのは、バタフライピーというお花。

偶然にも番組のイメージフラワー(!?)として、たびたび別の名前で取りあげられるお花ですが、その理由はここでは省略します。

つボイも「せっかく別の名前があるのに、こんな肩書で(この場では紹介して)…」とボヤいていました。
 

抹茶のコラボはピッタリ

なぜ、おやさいクレヨンと西尾の抹茶がコラボしたのかですが、西尾市のお茶を広めようと担当の方があれこれ考えていたところ、おやさいクレヨンというものがあることを知り、mizuiro株式会社に相談したのがきっかけ。

本来、クレヨンを作る時にはいったん、食材をパウダー状にしないといけないのですが、抹茶なら最初からパウダー状になっているので、開発はスムーズに進んだそうです。

西尾の抹茶が入ったおやさいクレヨンは5色入りで、他には「ゆきにんじん」、「りんご」、とうもろこし」、「たけすみ」もあります。

小高アナは最後に、今回紹介したおやさいクレヨンに限らず、もったいないなという思いから、SDGsにつながることが多いとして、2番の「飢餓をゼロに」などにもつながっていくとまとめました。

1人1人が限られた資源を大事に使うという意識が、持続可能な開発につながっていくのかもしれませんね。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年01月27日11時35分~抜粋

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