つボイノリオの聞けば聞くほど

ミュージカルの観劇がSDGsの目標達成につながる!

『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、SDGsとは何か、SDGsに対して私たちは具体的に何をすれば良いのかなどについて、小高直子アナウンサーがわかりやすく解説しています。

SDGsとは、「誰一人取り残さない」という考えに基づいて、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。

1月20日の放送では、番組宛てに届いたあるおたよりを元に、SDGsについてわかりやすく学ぶ方法を紹介しました。

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世界各国でミュージカル上演

そのおたよりは、次のとおりです。

「私の知り合いの方がSDGsについて一生懸命活動していて、SDGsの普及と推進をミュージカルにして活動している非営利団体の劇団シンデレラ、お心に留めていただければ幸いです」(Aさん)

劇団シンデレラは、つボイの地元と同じ愛知県一宮市を拠点に活動する劇団で、座長の伊藤朋子さんが一宮女子短大(現:修文大学短期大学部)に在学中、1984年(昭和59年)に設立した学内サークルが始まり。

35年以上も活動している歴史を持つ劇団で、当初は「夢と希望と冒険」をテーマとし、1997年(平成9年)頃からはさらに「自然を守る」というテーマも加え、家族で楽しめるオリジナルのミュージカルを公演しています。
 

ミュージカルを通じて知る

メンバーは小学生から大人まで幅広い年齢層の約25名、全国各地の学校や商業施設のみならず、ラムサール条約に登録されている湿地のある地域や環境イベントなど、さまざまな場所で公演。

また、ラムサール条約や生物多様性条約に関わる会議と合わせて、タイ、マレーシア、インド、中国、韓国、ニュージーランドなど、海外でも公演されています。

作品はオリジナルということですが、内容は劇団員みんなで考えているそうで、まず実際の現場に訪れ、干潟でのごみ拾いや里山観察をしながら地元の方にお話を伺い、大変なことや困っていること、未来への思いを聞いて取材します。

そして、こどもたちの意見や考えを導き出し、台本にまとめて作品をつくり上げていきます。

これらの活動は、SDGsの14番の目標「海の豊かさを守ろう」と15番「陸の豊かさも守ろう」とつながっていて、劇団シンデレラもSDGsに力を入れています。
 

数々の賞を受賞

また、環境省が進めている「環境省ローカルSDGs(地域循環共生圏)実践地域等登録制度」という、地域に向けてSDGsの考え方を活用し実践している、あるいは実践したいという企業や団体を登録する制度がありますが、劇団シンデレラは尾張地方の実践団体として登録。

また、地球温暖化防止につながる活動を募集した「脱炭素チャレンジカップ2020」では、「文部科学大臣賞 社会活動分野」や「オーディエンス賞」を受賞するなど、環境保全に向けた長年の地道な取り組みが高く評価されています。

劇団シンデレラが20年以上前から取り組んでいる活動が、結果的に今、SDGsにつながっているというわけです。

SDGsという言葉は目新しいもののように聞こえますが、目標を達成するための活動や考え方は、実は結構昔からあるもの。

みなさんも、昔から節約のため、環境を守るためなどと行っていたことが、実はすでにSDGsの目標達成につながっているということもあるかもしれません。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年01月20日11時33分~抜粋

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