つボイノリオの聞けば聞くほど

いつも毒づく義ババ様の作った野菜がおいしいわけ。

「人生は忍耐とあきらめと努力」、そんなおたよりが届きました。
1月19日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「嫁姑のコーナー」です。いつもはそこから大グチ大会になりストレス解消!となるはずが、今日はなぜかしんみりとしたいい話に。

永遠に相いれない嫁と姑にも、やさしい春がくるのでしょうか。つボイノリオと小高直子アナウンサーが人生の機微に触れます。

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悪口を言ったら…

最初はAさんからのおたよりです。

「結婚と同時に主人の両親と同居しました。大変な忍耐とあきらめと努力の30年間でした。

年末の大掃除で私も疲れていたのか、ひとり言で、亡くなって3年になる姑の悪口と、理解してくれなかった主人の悪口を言いまくっていました」

小高は「思い出して、また腹立ってくることあるね」と、Aさんの気持ちがわかるようです。

「暗い部屋の電気をつけようとしたら、突然、戸に頭が当たりひっくり返ってしまいました。

そのとき思いました。悪口言ってたらだめなんだ。嫁いだ家のご先祖様か、私の亡くなった母が、私を注意したのだと。
新しい年を迎え、私は亡き姑や、喧嘩しながらも家庭を作ってくれた主人の悪口を言わないことにしました」(Aさん)

小高は、「心を少しだけ入れ替えよう」と思うAさんに、「新年、心新たにですね」と優しく寄り添います。
 

いじわるな義ババ様の野菜

最近弱ってきた義ババ様についてのおたよりも届きました。

「義ジジが突然亡くなり、義ババは畑にも行かず仏間に一日中いるらしいです。(旦那の兄家族と同居しています)。

私は義ババの思うよい嫁ではないし、実家は金持ちでもありません。イヤな思いもたくさんしてきました。いっぱい腹も立ちました。
義ジジが亡くなる半年前から、義ババは初期のアルツハイマーが出だし、えらそうな物言いが減りました」

嫌いだった義ババ様ですが、弱ると気がかりなものです。

「先日ほったらかしの畑の野菜をもらってきました。あんなに嫌いな義ババなのに、何とも言えない気持ちになりました。もしかしたら、もう義ババの野菜を食べられないかもしれない」

カゴに全種類の野菜を盛り、写真を撮りました。調理して少しだけ冷凍保存し、いつか本当に食べられなくなった時、旦那に食べさせようと思いました。

義ババ、全然褒めてくれなくて、見下げられて、いじわる言われて、本当にうっとうしくて嫌だったけれど、毒を吐かなくなった義ババはもっとイヤだなぁ、と思いました。

元気出してくれ。義ババの野菜は性格と真逆、おいしい。甘い。私に毒づいて元気になるならそれもいいから」(Bさん)

つボイは「今日はええ話が多いね。野菜を食べた時、義ババさんの存在を、さまざま考えて、早く毒を吐いてくれよという、この方の気持ちでした」と。

いろいろあっても、野菜を通して義ババ様を根っこでは大事に思っているBさんの優しい気持ちが伝わります。
 

義ババ様の毒が害虫駆除?

番組終盤に、この「嫁姑のコーナー」への感想のおたよりが読まれました。

「義ババ様の野菜がおいしいという話。義ババ様が毒を吐くことによって、害虫駆除に役立っていたかもしれないね」(Cさん)

だから野菜がおいしくできたのですね(笑)。

「私の父は退職してから、大好きな畑仕事をして、私たち姉妹にたくさんの野菜を持ってきてくれました。
義母さんの性格は悪いけど、野菜はおいしいという話を聞いて74歳で亡くなった父のことを思い出してしまいました。
毎年、大きなスイカを持ってきてくれておいしかった。なつかしい思い出です」(Dさん)

74歳で亡くなるのは早すぎますね。もっと野菜を食べたかった。

「実の親でも、義理の親でも、喧嘩しながら、『しまった怒り過ぎた』と反省するのが家族。でも、次の日には『いい加減にしろよ』とまた腹を立ててしまうのも家族ですね」(Eさん)

つボイは「人生はこういうことの繰り返し、しっかり生きていきたいなと思います」と、しみじみと語りました。

「人生は忍耐とあきらめと努力」かもしれませんが、それがないと、時々の喜びや許しの時も訪れないのかもしれませんね。
(みず)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年01月19日10時03分~抜粋

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