つボイノリオの聞けば聞くほど

「親に反対されても結婚するとどうなるか」、私の体験談。

宮内庁は13日、秋篠宮家の長女眞子さまの、結婚についてのお気持ちを文書で公表しました。これを機に、結婚の話題が盛り上がっています。

11月20日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「親に逆らって結婚したらどうなったか」というおたよりを紹介しました。
果たして、親の言うことは当たって悪い結果になるのか、当たらずに幸せになれるのか?

つボイノリオと小高直子アナウンサーがおたよりを読みつつ結婚について考えます。

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30年耐える力

親に反対されながら結婚した人の体験が紹介されました。

「まわりから反対されて結婚した経験者です。完全同居に加えて、小姑、大姑はいる、そんな自営の家庭にいけば苦労するのは決まっていると、みんな猛反対。

でも、『結婚するのは旦那さんになる人であって、まわりの家族と結婚するんじゃない、大丈夫』と大見得を切った私は、若かったなぁ。

田舎にはまだ家制度とか家長制度が健在。嫁はこどもが産めて、バリバリ働いてナンボ。そんな家に嫁いでしまったのでした。

そんな家で長男として育ったのですから、旦那さんの頭も同じでしたが、30年たってようやく、なんだか我が家はおかしいぞとわかってきたようで…遅いわ!

いまだ舅姑の言葉の力は絶大でうるさいですが、こちらもうまくあしらう術を覚えてきました。眞子様も30年耐える力がおありでしたら、応援いたします」(Aさん)

「30年耐えた経験者ね」と労う小高アナ。

やっぱりダメ?

「私の場合はやっぱりダメでした。24歳の時、父親が反対した男性と結婚しました。問題はありましたが、愛で乗り越えられると思っていました。

結局半年でダメでした。親の言うことは正しいなと痛感しました。

私だけでなく親にも辛い思いをさせて申し訳なかったです。自分で選んだ結婚の失敗で自分にも自信がなくなりました。
今の眞子様には何を言っても伝わらない、ということはわかります」(Bさん)

「親から反対されて押し切って結婚しました。10年たたずに別れました。やっぱり親はわかるんですよ。アラフィフになった今ならわかります。眞子様、やめとき」(Cさん)

うまくいかなかったという結果が多いようですが、やはり親の言うことは当たっているものなのでしょうか?
 

ひとより何倍もの苦労が…

結婚の反対理由には「家柄の違い」がよくテーマになります。
今どき?と思いますが、そうでもなさそうです。

「私も親に大反対されて結婚したクチです(笑)。近江の国で清和源氏から続いたうちの家系。相手は肥後の国から関西へ移民した人。

結婚したいと親に紹介した時、結納金300万レベルの土地柄で、『100万くらいでええやろ』と反発した彼の親。
風習がなにもかも違う九州と京都に近い都人の暮らしを続ける私の実家。

結婚後は実家の敷居をまがたせてもらえなかった私。長女を妊娠するも、生後半年まで会ってもらえず悲惨な時期もありました。

そんな中、今度は義母のおきまりの嫁いじめが始まります。彼は次男でしたが、溺愛されており、気の強い義母にずい分泣かされました。
給料全部パチンコにつぎ込んでも諫めるどころか、こっそり義母は彼におこずかいを与えていたり。

そんなこんなで耐えに耐えた私も、なんでこんなに毎日泣いて暮らしているんだろうと、あほらしくなって、結局離婚に至りました。

別れた後、両親は『駆け落ち結婚なんかして、家の名前に泥を塗った』と、私のことは許してくれませんでしたが、片親になった二人の娘たちを大事にしてくれました。

結婚について親の言うことに意地になって反対するのではなく、よくよく考えて、いろいろ調べて、その後行動してもいいなとわかりました。

反対されている家は、ひとより何倍もの苦労がありますよと、お伝えしたいです」(Dさん)

反対されるには理由があるからそこをよく考えて、ということでしょうか。

つボイは眞子様に「こういう皆様のご意見、届けられるなら届けたい」と感じます。

小高アナは「やっぱり日本全国小姑化だわ~」と、自分たちのおせっかいを自嘲します。
 

結婚は自分の好きな人と

親の反対を押して結婚して辛かった人が多いようですが、11時半過ぎにはちょっと違った観点のお便りが読まれました。

「自分の好きな人と結婚した方がよいと思います。その方が自己責任だから、親のせいにしないから。

私は20代初めの頃、好きな人との結婚を親に反対されまくって、だんだん疲れてきて、25歳すぎて、親の理想通りの人と結婚しました。

安定した会社に勤めていて、次男坊で、新婚の時から旦那の親とは別居で、新築の家。言うことなしでした。

でも、旦那と性格が合わなかったのと、旦那の親が毎日家に訪れてくるのでずっと体調が悪く、我慢だらけのつらい結婚生活の末に、20年後に離婚しました。

親の理想と自分の理想は違います。世代が違うから、考え方も違います。私は親の理想通りの人と結婚したから、何かあっても親のせいにしていました。今でも私は母親をうらんでいます。

自分の人生を親のせいにせず、どんなに親に反対されても、自分の好きになった相手と結婚すべきだと思います。自分の人生は自分で責任をとるべきです」(Eさん)

結局は自分で決め、自分で責任をとるということですね。
 

『オレの普通の家庭を返せ』

最後は男性からのとても大変だけどちょっとハッピーな結婚です。

「私は25歳の時、オヤジの反対を押し切り婿養子になりました。
結婚してびっくりしました。親に家が2軒建つほどの大借金があったのです。この借金を私の耳に入らないよう、まわりに周到な画策をしていたようです。

そして妻は高校時代より『お前はあの男と結婚するんだ』と親から刷り込まれていたようです。オレは女系家族の四代目として婿入りしたのです。

夫婦としては2男1女のこどもに恵まれました。私は自営の漁師となり、およそ20年の時を経て、借金を完済しました。

私は義理の父に言いたいです。『オレの普通の家庭を返せ』。
しかし世間からは『惚れたお前の負けやで』と言われています。

貧しいながら幸せな家庭を作れたのが、唯一の幸せだと思うようになりました」(Fさん)

みなさんの人生を垣間見て、つボイは「幸せって何やろういうことですね」とポツリ。

小高アナも「人それぞれですね」。

つボイが出した答えは、「親に逆らったから、言うことを聞いたから幸せになれるかというと、そうでもないこともある」。

単純に結論は出せないようですが、これらのおたよりから学ぶことは多そうです。
(みず)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年11月20日09時41分~抜粋

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